ドローンの飛行距離は?どこまで電波は届く?その質問、答えます。

ドローンの飛行距離は?どこまで電波は届く?その質問、答えます。

こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。

ドローンを飛行する際に聞かれるのが、「飛行距離」についてです。

そして回答をすると、初めてドローンを見たほとんどの人がビックリして「そんなに飛ぶんですか!?」と。

実際に飛行させたデータをもとに、そのご回答も紹介しますね。

ドローンは直線距離でどこまで飛べるのか?

ドローンをまっすぐ飛行させて、どこまで飛んでいけるのか?を知りたいですよね。

ここではメジャーなDJI社のPhantomシリーズでご紹介します。

いきなり回答ですが、メーカーのデータによると4kmまで直線距離で飛行できます。

「えっ!それ飛びすぎ!」と思いますよね(笑。

Phantom4 最大伝送距離

2.400~2.483 GHz (障害物、電波干渉がない場合)
MIC(日本):4 km

DJI「PHANTOM 4 スペック」より

ただ上の数値は、無風状態や障害物など何もない状態のMAXの数値です。

実際には、そこまで飛行しようとすると、コントローラの電波が途切れてしまうので、4kmも飛べないですね。

また日本の法律では、目視外飛行は禁止されています。

目視外(自分自身の目で見れない状態)になるのは、その操縦者の視力や周辺環境によりますが、目視できるのは100~300m程度です。実際問題として4kmも飛ばせないということです。

ちなみに国土交通省に、目視外飛行の許可承認を得て飛行させたことがあります。その時、電波が途切れずに飛行できたのは1.5kmくらいです

風や湿度など環境条件下によっては500mくらいが電波はギリギリのときもあります。

というわけで、まず最初の答えは、ドローンの性能上では4kmまで直線距離で飛行できるが、実質的にはもっと短い距離です。

トータルでどのくらい飛行距離が伸びるのか?

電波の届く範囲で、1回の飛行でどのくらい飛行できるのか?というのが続けての回答です。

おおまかにPhantomシリーズは20分前後の飛行が可能です。

実際に1度に飛行させたときのデータで紹介すると、1回で飛行したのは5629mです(飛行時間は17分40秒)。

5000m

もう少しバッテリーは残っていたので、6000mくらいは飛べたかと思います。

この距離を普通に考えても、結構凄いですよね。東京駅から品川駅まで行ける距離です。

もちろん、機種や天候条件、バッテリーの状態などによって、もっと飛距離は伸びるかと思います。海外のサイトでは7500m飛行した記録も…。

あとがき

ドローンの距離について、2つの視点で回答してみました。

部品の小型化や軽量化、バッテリー性能も日進月歩で良くなりますので、将来的にはもっともっと飛行できそうです。

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