ドローンの資格はあるの?資格を取る前に知るべき、資格の正体とは?

ドローンの資格はあるの?資格を取る前に知るべき、資格の正体とは?

こんにちは、ドローンカメラマンの早川です。

「ドローンを操縦するのに、資格って必要なんですか?」

そのような疑問が生まれてきますよね。実際に質問されることが多々あります。

ドローン関連の情報不足しているので、まるで正解が見えない状況と言っても過言ではないですね…。

でも、ここはストレートに。ドローン操縦には、資格は必要ありません。

俗に言うドローン資格は、民間資格。これを取得しなくても、ドローンを飛行できます。このドローンの民間資格について、知っておきたい資格の価値についてまとめてみました。

ドローンの資格とは?

そもそもドローンにかかわる資格というのは、どういうものなのでしょうか?

簡潔に、多角的な視点から説明しますね。

ドローンの資格は民間資格である

俗に言うドローン資格というのは、国家資格ではなく、民間資格です

  • 国家資格 : 国の法律に基づいて、国や地方公共団体が実施する試験に合格して与えられる
  • 民間資格 : 民間の団体が一定水準の試験を実施し合格して与えられる

国家資格の代表例は、医師や税理士ですね。

専門業として、資格を持っていないと業務ができないのはご存知の通り。また有資格者だけが資格の呼称を名乗れたり、特定の事業をおこなうときに有資格者を配置したりします。

故に、国家資格というのは職業性が高く、取得ニーズも高いと言っても過言ではありません。

それでは民間資格というのは何でしょうか?wikipediaから引用します。

民間団体や個人等が、自由に設定でき、独自の審査基準を設けて任意で与える資格。級別に水準を示す検定とするものもある。

法令で規定されたものではないため、業界によっては一定の能力担保がされていると認知されている資格から、「資格商法」で与えられるような社会的な評価のほとんどないものや、企業が自社の活動のために従業員に対して付与するも、社外では通用しない社内資格(内部資格)まで、さまざまなものが存在する。

wikipedia「資格」より引用

要約すると、民間団体が独自基準を設けて検定に合格するもの、ということでしょうか。

漢字検定やフードアナリスト、TOEICなども民間資格に該当します。国家資格とは異なり、法的効力はなく、有資格者に特別な権限はありません

あくまで、第三者が認めた(認定した)だけの資格に過ぎないということですね。

ドローン資格を有するのは主催団体

民間資格なのですが、ドローン操縦にかかわるドローン資格2つの団体から出されています。

「一般社団法人日本UAS産業振興協議会」と「ドローン操縦士協会」という団体です。

これらの団体が認定スクールとして幾つかの企業提携をおこない、ドローンスクールとして開校しています。

費用は2・3日間で30万~35万円。日本全国で数十のスクールが点在します。

カリキュラムは資格認定団体から教本が配布されているため、どこのスクールに行ってもほぼ同じです。あとは立地や日程などが異なるくらいでしょうか?

最終的に得られるのは操縦技能証明証が取得できます。(これが、スクールの広告等に出ている”ドローン資格”ですね)

このドローン資格は、国は全く関係していません

「資格」と聞くと、公的な役割を感じると思います。

しかし実際には民間資格なので、国や行政は全く関与していないんですよね。

あくまで「一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)」や「ドローン操縦士協会」が独自に認定した資格です。

そのため法的な効力、例えばドローンの専門職として名乗れたり、この資格が無いと飛行できないということはありません。

資格を取得しても、取得しなくてもドローンは誰でも飛行できます

資格を取得しても優位性はほとんどない

この資格を取得すると、何か優位性があるのか?という点ですが、

  • 学校なので知識を学べる
  • 認定証を貰える

この2点だと思います。お金はかかりますが、塾として習うという場として活用するのが一番です。

また資格取得のためにスクールに通ったとしても、すぐに国土交通省のドローン飛行許可・承認を取れるわけではありません。

飛行時間や訓練方法などの審査があるので、資格を持っていても持っていなくても、どっちにしろ経験や時間は必要です。

一応スクールの認定書があると、国土交通省の審査時に書類が数枚省けるというメリットはありますが、逆に認定書を添付したりすると、手間自体はあまり変わらないという話もあります。

資格に対するイメージのズレがあるかも!?

現状でいうと、資格団体のJUIDAが抱いているイメージと、一般人が抱いている資格のイメージと、大きなズレが生じているかもしれません。

そもそもJUIDAの目標は

JUIDAとJUIDA認定スクールは、無人航空機産業の健全な発展のために、無人航空機運航上の安全に関わる知識と、高い操縦技能を有する人材の養成を行います。

JUIDA認定スクールより引用

ということです。あくまで知識と技能を有する人材を育てる、ということですね。しかし、実際には資格を持たないと飛行できないようなイメージを持っている一般人が多くいます。

これはスクール側の広告の出し方や宣伝方法が過大評伝して歪んでしまった可能性も考えられます。

一般的な民間資格とは?

さて、一般的な民間資格の価値についてです。

覚えておきたいのは、国家資格は取得したことに価値がでますが、民間資格は取得しても価値はないことです。

もっとハッキリいうと資格取得を目的にするのではなく、その過程で「得た知識や技術をどう活かすか次第」です。

前述の過大広告の予兆もあるため、民間資格のデメリットも知っておくべきかと思います。

詐欺まがいの悪質な業者の特徴

  • 民間資格を国家資格として錯覚させる、または将来国家認定を受けると暗に仄めかす。
  • 国家資格でないのに国家資格であるかのごとく装う。或いは民間資格に過ぎないが、その事を表に出さない。
  • 資格講座を受講すれば資格が与えられる、または、資格試験が科目免除になるという。
  • 実存する資格、職務、技能の類似名称を冠した、実際には無価値に等しい資格の取得を勧める。
  • 企業と連携し、資格取得後に仕事が提供する事を約束して取得を促す。後の収入を期待して資格を取得したとしても、仕事が全く提供されない事がある。
  • 有資格者でなければその分野では仕事ができない・就職ができない、あるいは今取得しなければ数年後には資格取得が困難になるなどと、恐怖感や焦燥感を煽り立てる。
  • 実際には役に立たないが、有効だと思わせぶりな条件を提示する。
  • ○○協会認定、NPO法人認定、○○団体認定、取得による○○の条件を解除または免除を謳う例が多い。
  • その資格を有力と思わせる名称の団体が保護、推進、展開をしている状況を作り上げる
  • ○○協会認定、NPO法人認定、○○団体認定等、○○研究所発表など協会やNPO、法人、団体の持つ威光を利用した手段。

国家資格ではない資格と悪質な資格商法より引用

すべての民間資格がこの通りではないのは当然ですが、広告の表現方法によっては、「あまりにも有効だと思わせる」場合があります。

現実的な視点も持ち合わせたほうが、正しい判断ができるはずです。

ドローンの資格を取得しても仕事は来ない

ドローンの資格を取得を目指す人の中には、事業目的として取得を考えている方もいらっしゃいます。

たぶんですが、認定団体やニュース等の↓の触れ込みがあるからです。

  • ドローン産業は伸びていく
  • ドローンパイロットが全然少ない
  • 2020年までに14万人のパイロットが必要

これだけを見る限り、「事業として波に乗れるのでは?」と考えてしまいますよね。

でも、本来なら「数値の理由」は必要であるべきです。例えば、14万人は何を根拠に述べているのか、どの場面で必要になっているのか、などなど。(疑いの目も必要ということです)

また資格取得は、決して14万人の全員が必要なわけではありません。取得しなくても、ドローンパイロットは全く存在しています。

そして肝心なのが、資格を取得しても「それで仕事が来るわけではない」ことです。

⇒参考:ドローン操縦士は儲かる?需要は?夢見る”甘いビジネス”ではない理由。

結局はどう知識や技術を活用するか

前述の通り、国家資格とは大きく異るのが民間資格です。そして誰もが認知していて、誰もが羨ましいがるほど、その資格に権威はありません。

「得た知識や技術をどう活かすか次第」です。

待っていても仕事来ませんし、現時点ではそこまでマーケットは大きくないので、アイディア力や行動力が必要不可欠です。(むしろ資格を取得する時間より、こっちを重視したほうがスムーズです)

ドローンの資格は武器になりません。

民間資格なので、履歴書にも記載してもスルーされるのが落ちです。

知識や技術を何に使用するのかを考えないと、資格を取得する経緯(勉強や技術テスト)が無駄になっちゃいます。

まずは、ドローンの資格を取得する前に、「どうして行きたいのか」「何をするのか」を見つめると、自分自身の中で資格の価値を見いだせるはずです。

もし趣味で遊ぶために…ということでしたら、もちろんそこまで考えることはなく、「趣味として楽しむために習う」というのは全然アリです。

もっと大切なのは、高い知識や操縦時間

「では、資格で何が得られるというのか?」と思いますよね。

資格取得で得られるのは、団体の目標である「知識のある人材を増やす」に当てはまります。

つまり資格で得られるのは「知識」です。

ドローンはただ飛ばすだけではありません。飛行原理や安全対策、また法律と隣合わせです。多角的な見地は必要不可欠です。

その知識を楽に得られるのは、ドローンスクール(ドローン資格)ならではの強みです。

しかし実技に関しては、時間とともに比例します。

どれだけ飛行させて、どれだけ複雑な飛行を経験したかによって、ドローン操縦の腕も変わってきます。

これは資格を取得したとしても、イロハのイのベースだけであって、もっともっと時間をかけて飛行しなければ、自由に思い通りに、そして安全に飛行させることは不可能です。

そこまで登りつめるには、やはり高い意識を持ち合わせないと持続しません。

「ドローンを使って◯◯を実現させる!そのために資格を取得する。お金も時間も惜しまない!」

そのくらいの意識がないと、資格を取った意味も見いだせないかもしれません。

まずはトイドローンから始めるのをオススメします

いきなりドローンをやろう!と思ったとしても、なんか違かった…と感じてしまっては残念です。

ストレートな表現ですが、ドローンの操縦は最終的にセンスが必要です。

ある一定の域までは時間をかければ到達しますが、それ以上はセンスの有り無しです。

自分自身で「センスあるかな?センス無いかな?」というのも、トイドローンで試してみると感触が分かります。

まずは、航空法の対象外である200g未満のトイドローンを購入して、ご自宅で試してみるのはいかがでしょうか?

⇒参考:初心者向き!200g未満のドローン、1万円以下のオススメ5選。

そのあとに「では資格はどうしようか」と考えるのは全然遅くないかと思います。

最後にドローン資格の価値とは?

随分と長くなってしまいました。ここまで熟読して頂けたら「ドローン資格の正体」が見えてくるでしょうか?

ドローン資格の大きな価値は「ドローン操縦の知識や技術をどう活用するのか」を自分自身に問い詰めるキッカケだと思います。

資格を取得には30万円以上のお金と、多大な時間をかけます。さらにドローンを購入すると、60万円以上の出費です。

「ドローンを遊びで使いたいから」「趣味で撮影したいから」「空撮のレベルを上げたいから」などなど、いろいろな活用方法があるかと思います。

民間資格として理解しつつドローン操縦の学びの場として習得する。まだまだドローン関連の情報は少ないため、学ぶ場も少ないですが、お金で解決するにはドローン資格の取得は手っ取り早い方法です。

あとがき

いろいろと質問を受ける上で、きっちりとした話をと今回ブログにしました。

「ドローンをやってみたいなぁ」と興味を持って頂けるのは大変嬉しいことです。でも、価値のズレがあって「ドローンで後悔した」とは思ってほしくありません。

ドローンに関する情報は多々あるかと思いますが、1つの考え方として参考にして頂ければ嬉しいです。

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