ドローンが墜落して人に当たる事故は、海外で起きている。

ドローンが墜落して人に当たる事故は、海外で起きている。

こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。

ドローンの墜落事故はあるのかな?と調べる方もいらっしゃると思います。

少数の検索キーワードを見ることが出来るのですが、その中で気になったが「ドローン  墜落  人  当たる」というキーワード。

まだ日本では事例として表立ってニュースにはなっていませんが、海外ではドローンが第三者の頭に直撃した事例があります。

あまり有名でないかもしれませんが、2016年6月12日のカナダでの事故が起きました。

カナダの屋外イベントでドローンが直撃

2016年6月、カナダのケベック州で開催されていたイベント。

そのイベントの最中に、ドローン(Phantom3)が38歳女性の頭に直撃する事故が発生。

飛行中のドローンが落下し、女性が頚椎に怪我を負う事故が起きた。6月11日、カナダ・ケベック州のとある屋外イベントで、空撮中のDJIファントム3が墜落。ステファニー・クレニュー(Stephanie Creignou・38歳、女性)さんの頭に衝突するという発生した。

この日、会場を飛行していたドローン・DJIファントム3の重量は、1.3kg。事故シーンは、イベント主催側から空撮を依頼されていたVTOL-X Drones社のドローンによって、その全体像が捕捉された。映像では、人々が集まったトラックの横で、夫エリック・デジャルダン(Eric Desjardins)と一緒にいたクレニューさんの頭上にドローンが落下。彼女が気絶する場面が捉えられた。事故直後、病院に搬送されたクレニューさんは、首の頸椎に重傷を負ったことが分かっている。

ドローンの墜落・衝突は大事故に!?カナダ女性が大けがより引用

簡単に要約すると…

  • 歩行中の観客にドローンが落下
  • 直撃後、気絶して病院へ搬送
  • 首の頸椎に重傷

という、なんとも痛ましい事故です。

実際の映像は・・・

別のドローンが撮影していた事故当時の映像があります。

ドローンが飛行してある程度は浮力を得ているであろうとは言え、約30~50m付近から勢い良く落下しているのが見て取れると思います。

事故当時の操縦者は、周辺から「ガイドラインを守っていない飛行」と注意を受けていたにも関わらず、飛行を継続。その後、事故が起きたようです。

「なぜ事故が起きたのか分からない(中略)安定的にドローンを操縦していたが突然墜落した。私は、私ができる限りでドローンを安全に操縦した」(トゥルコット氏)

ドローンの墜落・衝突は大事故に!?カナダ女性が大けがより引用

操縦者の声なのですが、「突然墜落した」とのこと。いやはや、怖いものですね・・・。

墜落した原因は?

事故発生後、youtubeではいろいろな憶測をコメントで記載していますが、その後の話によると

 it has been confirmed that reason was due to battery depletion.  he got battery warning but when he went to land was too late. he must have modified the battery warning settings.

「VTOL-X Drones Inc.」youtube のコメントより引用

日本語に翻訳すると「理由はバッテリーの消耗によるものであることが確認されています。彼は電池警告を受けたが、着陸するときは遅すぎた。」とのこと。

つまり、バッテリーの枯渇によって、「ローバッテリーアラーム」が出ているのにもかかわらず、飛行し続けたと考えられえます。

さらに、ローバッテリー中でも群衆の近くに飛行していたため、この事故が発生してしまったということです。

単純に、人為的なミス、操縦者の無謀行為や知識不足が招いた事故と言えます。

幸いなことに死亡事故にはなりませんでしたが、首の頚椎に損傷を与えたので少なからずも健康に影響が出ると考えられます。

これは日本でもおこりえる事故

ちょっとネガティブな話になってしまいますが、Phantomのようなドローンが墜落して人に当たるというのは、日本でも全然あり得る話です。

航空法によってドローンの規制は存在しますが、規制エリア外や条件外の場合には誰でも飛行可能です。

また知識を有していなく、人口の多い規制エリア内で飛行させてしまうことも実際問題としてニュースに上がっています。

ドローンは凶器になりえるもの。

その認識をどれだけ操縦者が持っているかによって、未然に事故は防げると思うのです。

⇒参考:ドローンは墜落する!墜落起因の11つは操縦者次第。

まだ世界全体でもドローンによる死亡事故は聞いたことがありませんが、販売台数が増加するに連れて重大事故の確率は上がっていきます。

第三者に危害を加えない、それは絶対に守るべきですね。

あとがき

ドローンは画期的なツールですが、当然のごとく影も存在します。

重力がある限り、空飛ぶモノは落ちます。墜落して人に当たる確率は決してゼロではありません。

その意識は常に持っていない人は、ドローンを操縦してはいけないですね。

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