リチウムイオン電池(ドローンのバッテリー)での発火・火災に注意。

リチウムイオン電池(ドローンのバッテリー)での発火・火災に注意。

こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。

ドローンのバッテリーのほとんどは、リチウムイオン電池を使用しています。

高出力で、軽量。

ドローンにとっては最適なバッテリーなんですよね。(スマートフォンでも利用されています)

しかし取り扱い方を間違えると、発火・火災に繋がります。東京消防庁からも注意呼びかけがありましたので、ご紹介します。

高電圧・過充電による発火実験

東京消防庁がリチウムイオン電池の発火実験をおこないました。

「電動自動車やスマートフォンに利用されているリチウムイオン電池での発火に気をつけて!」という話なのですが、その実験ではドローンのバッテリーで発火

fnn_tokyoFNN「リチウムイオン電池の火災急増 東京消防庁が注意呼びかけ」より

ちょっと画像が分かりづらいかもしれませんが、Phantom3シリーズのバッテリーが発火しています。もし映像を見たい方は、上記のFNNのサイトで見れますよ。

通常とは異なる高電圧の充電器で充電 → リチウムイオン電池がみるみるうちに膨張 → 発火 という流れ。

ドローンで使用しているリチウムイオン電池は容量も大きいため、容易に発火につながるので、たぶんこのドローンのバッテリーで実験したのだと思われます。(DJIさん可哀想・・・)

リチウムイオン電池の発火の仕組み

「なんで発火するの?」と思われる方がいらっしゃるかもしれないので、東京消防庁からの案内を紹介します。

まずは、リチウムイオン電池の危険性から。

リチウムイオン電池は鉛蓄電池等に比べエネルギー密度が高く、高効率なので従来型の蓄電池より小規模でも大容量の電力を貯えられます。

一方、エネルギー密度が高く、電解液に危険物を使用しているので不具合が発生した場合、重大事故の発生が危惧され、過去にリチウムイオン電池製造工場では、リチウムイオン電池を発火源とする大規模な火災も発生しています。

東京消防庁「リチウムイオン電池を用いた蓄電池設備の普及に対応した火災予防対策の検討結果」より

そして、発火の仕組みについて。

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東京消防庁「リチウムイオン電池を用いた蓄電池設備の普及に対応した火災予防対策等検討委員会報告書」より

バッテリーを発火させないようにするには

基本的なことを覚えておけば、そこまで発火の可能性は高まりません。

  • 誤った充電器で充電しない
  • 正規品の充電器を使用する(類似品を使用しない)
  • 過充電をおこなわない
  • 劣化した(膨らんだ)バッテリーを充電しない
  • 高温な場所に放置しない

特に最後の「高温な場所」は夏場にありがちですね。クルマの中に放置させておいて、バッテリーが膨らむことはよく耳にします。

一つの火事で他人を巻き込むような大きな火事にも繋がります。ただしい取扱が必要不可欠ですね。

あとがき

充電するときは、私は目の届く場所で充電をおこなうようにするくらいです。

そこまでしなくても大丈夫かもしれませんが、せめて最低限のことはおこなうに越したことはないですね。

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