こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
嫌なニュースは続くものです。
「いつか起こるだろう…」と思っていたドローン墜落による人為的被害が日本でも出てしまいました。
「ドローンは落ちない」「ドローンは安心」という甘い感覚がにわかに広まっていますが、今回「安全」を崩してしまう人身事故として出てしまったのが残念です。
ドローン墜落による人身事故は海外で起きている
過去のブログでも紹介しましたが、海外ではイベント参加者にドローンが直撃して首の頸椎に重傷を負った事故が発生しています。
⇒参考:ドローンが墜落して人に当たる事故は、海外で起きている。
原因はローバッテリーによる墜落、および第三者との距離を取っていなかったことです。もっと単純に言えば、ドローンを操縦していた人の操縦者の無謀行為や知識不足が招いた事故です。
上のリンクの中に、実際に頭に直撃しているシーンがあります。どれだけ衝撃があるのか、見て取れます…。
日本の工事現場でドローンが墜落、顔に大怪我
2017年2月18日、神奈川県藤沢市の工事現場でドローンの墜落事故が起きました。
同省などによると、今月18日午前10時過ぎ、藤沢市の建設工事現場を空撮するために飛行していたドローンが墜落し、30歳代の男性作業員に衝突した。
作業員はヘルメットを着用していたが、顔を数針縫うけがを負った。
墜落したドローンは重さ約1キロで、飛行中に電波障害が発生し、操縦できなくなったとみられる。
ざっくり要約すると
- 工事現場をドローンで空撮
- 電波障害で操縦不能
- 高さ70mでクレーンと激突
- ヘルメットをかぶった作業員に激突
- 顔に大怪我
という話です。ちなみに墜落したのは、重量からPhantomシリーズだと思われます。
今回「電波障害が起こったとみられる」という話なので、本当に電波障害なのか、それとも操縦者のミスなのか、怪しいところです。
ヘルメットをかぶっていた方に墜落して、たぶんプロペラで顔を切ってしまったと思われます。(ヘルメットをかぶっていない方なら、もっと深刻な事故になっていたかもしれません)
墜落するリスクは、必ず存在する。決してゼロではない。
このブログでも、なんども記載していますが、ドローンは凶器になりえるツールです。
重力ある限り、100%墜落します。
そのリスクをどれだけ極小にするのかは、ドローン操縦者次第です。どれだけ知識・技量があるのか、どれだけ危険を察知できるのか、どれだけ無理な飛行をしないのか。
決して安易な飛行をしないようにする、そして法令に準ずるのが操縦者の責務です。
あとがき
ドローンは墜落するという自覚がないと、決して危険回避はできません。
プロにはプロなりに危険だと知っているからこそ、安全な飛行ができると思うのです。