警察に通報されたことある?一般の方とトラブルになったことある?

警察に通報されたことある?一般の方とトラブルになったことある?

こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。

ドローンを飛行させていると、少なからずも危惧するのが「人とのトラブル」です。

ドローンは法律の対象となっているのは、すでに大多数の方は周知しており、首相官邸に墜落させた事件もまだ記憶に残っています。2017年11月にはイベント墜落事故もありましたしね。

「今までに通報されたことありますか?トラブルになったことありますか?」と聞かれたことがあったので、今回のブログ記事にしてみます。

飛行数が多いため確率は高いですが、結論から言いますと「ありません!」です。

ドローン飛行中にどのような事例があるのか?

今までドローンを飛行させていて、どのような事例があるのかを経験談から。

事例1.通行人の方に「ここで飛ばしていいの?」と聞かれる

道路に面している撮影地(私有地)の上空で飛行させていると、通行人の方から「お、ドローンだ。ここって飛行していいの?」と聞かれます

確率としては30件に1件程度でしょうか。

極稀に、いきなり強気で「おい、ドローンだめだろ!!」とグイグイと来る方も。

事例2.通りかかりの警察の方に職務質問される

たまたま警備していた警察の方に「念のため確認ですが…」と職務質問

これは過去に2回あります。

1回目はサラッと1分くらいで終わり、2回目は私服警官に15分くらい職務質問を受けてました。(警察の方は本当に丁寧な応対をしていただけます)

事例3.近隣のお住まいの方に「うるさい」と苦情を受ける

ドローンはそれなりの飛行音がするため、「ブンブン、うるさい」と苦情を受けたことも1件あります。

ただ、これはかなりレアケース。撮影地が不動産開発現場で、昔からの反対住民の方からの苦情でした。もともと現地自体に対して嫌悪感があったよう。もちろんドローン飛行は周辺への配慮は当然必要ですが。

各法令に準じている。丁寧な説明をおこなっている

いきなり通報されたり、警察に取り囲まれたり…ということは過去にありません。

「運が良かった」と不確定要素で話が終わってしまうとツマラナイので、いくつか思いつく理由を書きますね。

理由1. 各法令に準じているから

実際の撮影までの段取りとして、事前に許可取りをおこなっています。

空のルール(航空法)は当然のこと、地上のルール(民法、港則法等)もルールに則っています。

ドローン規制と法律まとめ
「ドローンは航空法の対象だと知っているけど…ぜんぜん分からない!」 そう嘆くユーザーやクライアントが大変多いです。 確かにドローンに関わる航空法は複雑ですし、航空法だけ

例えば、一般の方に「ここでドローンはOKなの?」と聞かれれば、すぐにその場で返答できるよう「○○と○○の許可を取っていまして、その上で安全管理を施して…」と分かりやすく説明するように心がけています。

もちろん各種許可書を付帯していますので、パッと見せられるように。

理由2. あくまで柔らかい対応で。横柄な態度はNG

ドローンだけでなくても「対応の仕方」次第で、ときに命取りになります。

一般の方が「ここドローンって?」と質問して、「許可を取ってるから!!大丈夫なの!!」と返答してきたら、当たり前ですが「おいおい!」となりますよね。

許可があれば何をしてもいい、というわけでは一切ありません。

周辺への配慮があった上で成り立っているわけなので、あくまで「許可を受けて、飛行させていただいている」という気持ちでなくては反感を買うだけです。

※悪い対応がキッカケで、たまにマナーの悪いドローンユーザーは通報されてます

理由3. 場所によっては事前に警察に通知している

人通りの激しい場所での飛行、イベント時の飛行では、事前に管轄する警察署に連絡をしています。

「○月○日の○時から、この場所でこの目的で飛行します」と。氏名や連絡先も伝えて、もし警察署に通報があった際には、まずは私に確認連絡が来るようにお願いしてます。

実際にこれで連絡が来たことは1度もありませんが、警察に迷惑がかからないよう通知も有効です。

最近はドローンを温かい目で見てくれている一般の方が増えた

首相官邸に墜落させた事件以降、ドローンに対する冷たい目線は強烈でした。

あれだけニュースで報道されれば、世間の目は厳しくなるのは当然のことです。ドローン=悪者扱いですね。

ドローンを飛行させていると、一般の方が声をかけないにしても嫌な顔をしていたのが2年前。

しかし今現在はドローンに対して温かい目で見てくれる方が圧倒的に増えました

「あ、ドローンですね。初めてみました!こんなに飛ぶんですね」と関心を寄せたり、子供が「ドローンさわってみたい!」と近寄ってきたり。

そんな温かい目で見てくれるのも、きっとドローン宅配やドローン農業など、未来の新規産業として期待を寄せられていたり、TV番組やCM等でもドローンの映像が流れたり、身近な存在になっているのが一つの要因だと考えられます。

そうそう、平昌オリンピックでもドローンが多数使われていました。開会式や閉会式で見た方も多いはず。勢いよく滑走するスノーボードの競技でも、ドローンを飛行させてライブ中継もしてましたね。

「ドローンって悪者だ」から「ドローンって便利なんだ」と徐々に認知されていった結果だと思います。

この流れは本当に大事にしたいですね。

「じゃあ、多少無理してドローンを飛ばしても大丈夫でしょ」という声は残念

「ドローンって便利だね」という世間の温かい目に甘えてしまって、「じゃあ、グレーゾーンだけどガンガン飛ばしちゃえ!」と思ってしまうのは痛い発想です。

まだまだドローンに対して嫌悪感を持っている方はいらっしゃいますし、ドローンに詳しい方も増えてきました。(特に後者の方は鋭いです)

少し前の話ですが、全く知らない企業の方から「ドローンって民家の上をバンバン飛んでいますよね?これからドローン業務をおこなうのですが、大丈夫っすよね?」と失礼な電話が来たことがあります。

個人の趣味でドローンを飛行させるのならグレーなところですが、企業として業務委託されて各法令を守らないのは企業のコンプライアンス的にどうなのかと。

業務委託したエンドクライアントにも迷惑をかけるんですよね。世の中に出せない映像を掴まされるわけですから。

一般の方の温かい目がありつつも、やはりルールやモラルは持ち合わせないと、ドローンも崩壊しますし、クライアントへの信頼も崩壊します

手順を踏んでいけば大丈夫。警察や一般人とトラブルにならない

話があっちこっちに言ってしまいましたが、言いたいことは

  • 事前準備を怠らず関係各所の許可取りをおこなう
  • 周辺への配慮を最大限におこなう
  • 「飛行させていただいている」という柔らかい対応をする

というのが、トラブルにならない対応策ですし、なにより一般の方のドローンに対する嫌悪感を強めないキッカケをつくらないことです。

結局のところ、トラブルになるかならないかは操縦者次第というわけです。(適当な操縦者はトラブルになります)

もし有識なドローンユーザーが違反ドローンを見つけたら…

有識者が違反飛行によって危害を与えられそうになったとき通報も視野に入れましょう。

警察に通報
ご存知の通り、ドローンは航空法の対象です。 航空法によって飛行エリアや飛行方法に規制がかかっており、もしルールを破った場合には罰金刑に処されます。 「違反飛行はバレるの

あとがき

社会にはルールが存在して、お互いの配慮の上で成り立っているんだと常々感じてます。

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