こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
ドローンを飛行させていたり、ドローンのブログを書いていたり、ドローンばかりな生活を送ってます。
そこでたびたび聞かれるのが「ラジコンが好きだったんですか?」の質問。
確かにドローンとラジコンはほぼ同じジャンル。ドローンを飛行させているのなら「もともとラジコンが好きだったのでは?」と考えますよね。
この質問は、実は私にとっては答えづらいのです。
せっかくなので、私の頭の中にある思案をブログ記事にしてみます。
- ドローンはツールという位置づけ
- もっと先にある広告が好き
という話です。
きっとなのですが、ドローンパイロットやドローン操縦士の中では、私は稀なケースの人間かもしれませんね。
「ラジコンが好きだったのですか?」
たびたび質問されるのが「早川さんはラジコンが好きだったんですか?」の質問です。
いきなり回答になりますが「ラジコンは好きではありません」になりますね。何度も考え直したとしても、同じ回答になってしまいます。
確かに小さい頃は、動くものが好きな少年でした。
ミニ四駆に夢中でしたし、ゴーカートも好きでした。と同時に、レゴで組み合わせて大きな乗り物をつくって遊んでいたりもしました。
ただ、大多数の時間はスポーツ少年としてバットを振り回してましたね。
子供の時におもちゃのラジコン(リモコンで操作する)を買ってもらったのは、きっと2.3個くらいです。決してラジコン少年ではなく、前述の通り日焼けした少年でした(笑。
その後、中学・高校生と大きくなっていったとしても、ラジコンはまったくやっていません。唯一、指先の動きといえば、ファミコンやパソコンくらいでしょうか。
つまり、ラジコンは好きではなかったのです。(※嫌いでもなかったです)
ドローンはツールである。料理人の包丁と同じ。
今現在、ドローンにどっぷりつ浸かった生活を送っているとなると、人によっては「ラジコン好きではないのに、なぜ?」と思うかもしれません。
「ドローンの仕事を始めた時に、心情が変わったのか?」というツッコミがあるかもしれませんが、いや、いまでもラジコンは好きではないですね。
根本的に、私の中ではドローンはツールだという位置づけだからです。
「ドローンはツール(=道具)である」というのが、いまいち伝わりづらいので、いつもの例え話を交えて説明すると…、料理人の包丁と同じなのです。
例えば和食の料理人。
その料理人に向かって「包丁(ほうちょう)は好きですか?」と質問したとしても、「メチャクチャ包丁が好きです!」という人は限りなく少ないと思います。
包丁のスペックや包丁の手入れ、など物質的に包丁に対する「こだわり」はあるはずです。しかし、包丁が好きだから料理を作り続けるという発想はなかなか生まれにくいですよね。
野球選手も同様ですね。
野球選手に「バットが好きですか?」と質問したとしても、「え、まぁ~。う~ん」としか答えられないと思います。
何が言いたいかというと、包丁もバットもツールだからです。
私にとってドローンは、ツールという位置づけであって、「昔からラジコンが好きなんです!ドローンを愛しています!」というわけではありません。
ドローンに対するスペックやこだわりは持っていますし、ドローンを大事にしています。ドローンの知見を広げるのも厭いませんし、練習も怠りません。
それは、もっと先にあるモノを手に入れるためです。
人の心を動かす価値のために
「ラジコンは好きではない」「ドローンはツールである」とお伝えしましたが、「では、なんなのために?」と思うかもしれません。
私はもともと広告やパブリック・リレーションズが好きです。社会人になってから、ず~っっと好きです。その仕事ばかりをしてきました。
- ここに行ってみたい
- これを買ってみたい
- 体験してみたい
何もない状態から、新しい感情が生まれて、心が動いて行動に移っていく。
そのエンジンになるのが人の心を動かすワクワク感です。
それを追い求めて続けてクリエイターとして十数年間を過ごしてきました。ドローンというツールを手に入れてからも、まったく変わっていません。
例え話に挙げた料理人も同じではないでしょうか。
包丁が好きで料理をつくるのではなく、料理を食べて持った人が「美味しい」と幸せに感じてもらうために料理をする。
もちろん美味しい料理のために研究して、試行錯誤して、包丁もこだわっていると思います。
野球選手も同様で、バットが好きだから野球選手になるのではなく、応援してくれるファンが喜んでくれるためにプレイする。
そのために日夜練習をして、ホームランや打率、打点が上がるように努力すると思います。
私の場合は、ただ単純に「ドローンが好きだから」とか「ラジコンが好きだから」ではありません。
もっと先にある価値のために、ドローンというツールを使ってよりよい広告や映像を追い求める。
ひとよりも猛烈なほど経験値を積み、ひとよりも猛烈に思考して、ひとよりも猛烈に挑戦し続ける。
「世の中がワクワクに満たせていきたい」
これが私が向かっているゴールだからこそ、愚直になれるのかもしれません。
あとがき
現役のドローンパイロットはラジコン好きが多いため、私のようなルートから辿ってきた人は珍しいかもしれません。
だから、「ラジコン好きなんですか?」と質問者が期待する「ええ、好きなんです!」という回答でなくて毎回スミマセン。