なぜドローンを操縦すると神経がすり減るほど疲れるのか?

なぜドローンを操縦すると神経がすり減るほど疲れるのか?

こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川です。

「え、ドローンの操縦ってそんなに注意を払っているのですか!?」

ただ突っ立ってリモコンで指先を動かしているだけに見えがちですが、あらゆる事柄に注意を払いながらドローンを操縦していることに、たまに驚かれます。

そのため、慣れない特異な環境、長時間の飛行となると、精神がすり減ってしまいドッと心労が出てしまうこともあります。

そこで今回のブログ記事では…

  • ドローン操縦中の「全方位にアンテナを張る」とは?
  • 周辺に注意を払えないとどうなるのか?
  • 「自分の限界」を知ることが重要

この3本を中心に「見えにくいドローン操縦者の裏側」について情報シェアします。

なぜドローンを操縦すると神経がすり減るほど疲れるのか?

最初に結論です。

ドローンを飛行させるとき、操縦者はあらゆることに注意を払います

例えば…

  • 衝突しないように操作しないといけない
  • 風が吹いているから流されないように
  • リモコン操作をミスして焦っていけない

などです。

ただ突っ立っているで、指先を動かしているだけに見えたとしても、実はあらゆるアンテナを張り巡らせ、ドローンを安全に飛行させています。

これだけだとイメージしづらいので、一例を言うと。

ドローン飛行中に「ヘリコプターの音」「セスナの音」がかすかに聞こえてくると、私の場合、最初に「ヘリが近くにいる」と気づきます。

そのドローン飛行場所に10人いたとしても、気づくのは私だけ。その他の9人は、ヘリが近づいていることに一切気づきませんし、気にも止めていません(必要性がないので当たり前ですが)。

ドローンの飛行中にヘリコプターなど他の航空機の音が聞こえたら、安全な高度まで下げつつ、空全体を見回し、音の方向を確認、進路によっては着陸します。

これは航空法で「ドローンは回避する」と決まっているからです。

あくまでこれは一例ですが、では、どんなことにアンテナを張っているのか、そして事故につながらないためには、について順を追って説明します。

ドローン操縦中の「全方位にアンテナを張る」とは?

ドローンの操縦はただ指を動かしているだけではありません。全方位にアンテナを張っています。

ここではドローンを操縦したことがない人向けに分かりやすいように、一例として列挙していきます。

※通常のドローン飛行を想定して記載しています

ドローン離陸時

  • GPSが取れていて各システムが正常に稼働しているか
  • 離陸周辺で金属や電波干渉があるか、その影響で離陸直後に制御不能になるか
  • 離陸直前に、周辺を見渡し第三者の通行があるか
  • 風の強さ・向きを確認して風下に人物やモノがないか
  • 空を見上げて周辺に他航空機が存在しないか
  • 空の模様をみて視界が良好なのか、急激な変化が感じられるか

など、ふわっと離陸させているだけに見えるかもしれませんが、実際には、地上および空域の状況を確認しています。

特に離陸直後のドローン自体の状況を確認は重要で、正常に稼働しているか、異音やシステムトラブルがないかは注意が必要です。異変があった場合にはすぐに着陸できますから。

ドローン飛行中

  • ドローンと障害物との距離感がどのくらいなのか
  • 進路上が安全を確保できているか
  • 強風によってドローンが流されていないか
  • どのくらいの高度を飛行中なのか
  • 周辺にヘリコプターやセスナ等が近づいていないか
  • 急激な風の変化があるのか
  • ドローンと操縦者自身が安全な距離感でいるか
  • バッテリー残量がどのくらいあるか
  • GPSやリモコンの電波が安定的に届いているか
  • ドローンにシステム異常が出ていないか

など、飛行中は指を動かしているだけに見えがちですが、操縦者は「ドローン」「周辺環境」を視覚・聴覚などを駆使して危険や変化を感じ取っています

前述したように、ドローンの飛行に集中しつつも、耳はヘリコプター等の飛行音があるかを意識させています。

ドローン着陸

  • 着陸前に周辺に第三者の通行等がないか
  • 風の向きはどちらから吹いているか
  • 着陸する場所が金属等の干渉がないか、平坦であるか
  • 適度なバッテリー残量を残しているか

など、離陸時にもいえますが、プロペラによる接触事故が起きやすいタイミングなので、安全を確認した上での着陸になります。

また離陸時とは異なり、着陸時はバッテリー残量が少ない場合が多く、安全確保のために滞空時間が長くなってしまうと緊急着陸になるリスクも配慮しなければなりません。

ドローン操縦で周辺に注意を払えないとどうなるのか?

「ドローンで撮影に集中したいから、何も考えずにドローンを飛行させよう!」

もし周辺環境にも操縦場所にも飛行経路にも、何も注意を払わずにドローン操縦した場合にはどうなるでしょうか?

ここまで読んできた方なら容易に想像がつくと思いますが…

  • ドローンの接触事故を起こす
  • ドローンをロスト(紛失)する
  • 第三者や物件を傷つける
  • 他航空機に迷惑をかける

簡単に言えば「ドローンの事故を起こす」です。

周辺の障害物の距離感や、飛行進路の先に障害物があるのかなどにも気にせずに飛行させていたら、それは簡単にクラッシュしてロストします。

よく話に上がる「木に引っ掛けた」「電線にぶつけた」ですね。

「そんな注意を払わずにオレは飛行できる」そう慢心できるのはただ今までの数回がラッキーなだけで、いずれ近いうちに事故を起こしてしまいます。

飛行中だけではなく離発着地を選ばずに飛行したことで、システムエラーによる制御不能や第三者との接触する確率も大幅に上がります。

安全に飛行する。

そのためにも全方位にアンテナを張り巡らせることが必要なのです。

ドローン操縦の「自分の限界」を知ることが重要

日常生活で注意を払うことはありませんよね。

歩道を歩いていたとしても「上からものが落ちてくるか」「クルマがぶつかってこないか」など注意し続けることはありません。

ドローン操縦では、日常ではない3次元の空間であらゆる注意をはらいもしものときの想定をも考えます。

ドローンが飛行している間は、常に神経を使っているので精神的な疲れが溜まりやすいのは当然だと思います。特に慣れていない飛行環境や長時間飛行は、グッと負担がかかります。

負担がかかったままドローンを操縦すると、いずれミスが出てきてしまうため、大切なのは…

  • 自分自身の限界を知る
  • 限界を超えたら中断する

をマイルールとして意識したほうが、事故を起こす可能性がグッと減るはずです。

ドローン操縦は神経をすり減らす

まとめです。

ドローン操縦にはあらゆる注意を払います

  • 離陸時
  • 飛行中
  • 着陸時

飛行状況や周辺環境など常に変化し続けます。決してドローンだけを動かしていれば安全というわけではありません。

安全に飛行させるために、慣れない3次元の空間で神経を使い続けるため、疲労感を感じてしまうのは当然です。

自分自身の限界を超えないようにする。そして飛行環境に徐々に慣れていく、自然と注意を払えるようになってくるはずです。

ただ指先でドローンを動かすだけでは危険です。

その認識は持っていたほうが今後起こり得る「事故を回避」できます。

あとがき

少し大げさかもしれませんが、意識ある人はやってますよね。

どのような注意が必要なのかは飛行環境や場所、自分自身の能力次第ですが、ルーティンにしつつ、適度な緊張感を持ちながら操縦するのがいいと思います。

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