こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
2022年4月、Dropboxから新サービス「Dropbox Backup(ドロップボックス バックアップ)」が発表されました。
特徴はオンライン上に無制限バックアップができるというもの。
今まで数多くの無制限系サービスが終了してきた中、新たに登場させたのがDropboxです。
個人的にこのサービスは心から求めていたオンラインバックアップだったため、すぐさま導入して実際に稼働させてきました。
そこで今回のブログ記事では…
- Dropbox Backupプラン の4つの価値
- どのニーズにフィットするのか
- 私のデータ管理方法の紹介
この3点を中心に「Dropbox Backup 導入レビュー」を情報シェアします。
今までのオンラインストレージとは、少し異なるサービスですが、ニーズがハマる方にはおすすめできますね。
追記:当プランは2023.01.04に新規加入を終了しました(わずか8ヶ月で終了…)
このページに書いてあること
Dropbox Backup プラン 導入して数ヶ月経過した感想
最初にまとめです。
Dropbox Backup は、PCや外付けHDDのデータをオンライン上に同期保存させるサービスです。
Dropbox Backup 導入して数ヶ月経過した感想を箇条書すると…
- 保存データを「物理ディクス(HDD)」と「オンラインサーバー」で同期できる
- 月額700円税抜と良心的な価格
- PC1台+外付けHDD1台の合計2台分まで無制限バックアップできる
ややクセがあるサービスとは言え、使い方によっては満足の行くサービスです。
ちなみに私個人として Dropbox Backup で得られたのは2つです。
- 物理ディスクを損失したとしても、オンラインに残っている安心感
- 複数の物理ディスクを保管しなくて良くなったシンプルな管理方法
精神的にもラクになり、データ管理もラクになりました。
「大量のデータがあるけれど、もっとシンプルに管理したい」
そう思っている方には、Dropbox Backup はハマるサービスではないでしょうか。
その理由について、順を追って説明します。
Dropbox Backupプラン を使用して分かった3つの価値
Dropbox Backupプランは、通常の Dropbox とは異なり、バックアップのメインにしたサービスです。
- 保存したいフォルダやファイルを指定
- 自動的かつ継続的にクラウドにバックアップ
- クラウドから迅速なファイルの復元
といった、物理ディスクをオンライン上に同期保存させて、必要があるなら復元が可能になります。
バックアップに特化しているため、オンラインストレージのような「他人に共有」や「外部ディクスとして保存」はできません。
ただし、上手に付き合っていけば十分に利用価値があります。
そこで実際に使用したレビューを含めて、使いこなす3つ方法を紹介します。
価値1つ目:バックアップ損失時の安心感
データ保管には、バックアップを2重化するのが普通です。
例えば、外付けHDDに保存しているデータは、もうひとつ外付けHDDを用意して保存するイメージです。
片方の外付けHDDが故障したとしても、もうひとつがバックアップ機能を果たすからですね。
これで安心かと思っていたのですが、2つのHDDを同じ室内に保管していたのが、ずっと気になっていました。
- 火事になって消火活動で水没状態になった
- 地震で自宅が崩壊していしまった
実際に起きる可能性はほとんどないとは思っていますが、決してゼロではありません。何かが起きたときに「同じ室内にバックアップデータを保管しているリスク」があった訳です。
今回、Dropbox Backupプランの導入によって
- 物理ディスク×1個
- Dropbox Backup (オンライン)
にすることで、たとえ不測の事態が起きたとしても、まったく同じデータがオンライン上に残っている安心感を得られるようになりました。
確かに Google drive といったオンラインストレージは存在しますが、保存容量が200GBや1TBと容量に限りがあります。
Dropbox Backup プランの容量無制限というのは(バックアップ元の物理ディスクの容量に依存しますが)、数TB単位のデータ容量を気にせずにガシガシと使い倒せます。
価値2つ目:大容量HDDのコンパクト運用
1つめの価値に連動する形で「保有するHDDの数が減った」ことです。
例えば、元データの入っている4TBが3個あった場合、これのバックアップ用として×2のHDDが必要となるため、合計で4TBを6個保有しなければなりません。
数が多ければ多いほど、管理する手間は増加するのは当然のこと、「どのHDDになにのデータ」といった混乱も起きやすいです。
そこで大容量のHDDとして16TBの1つにして、バックアップ用は Dropbox Backup にオンラインに置いておけば、実質的に1つのHDDだけで運用が完結します。
コンパクトになってシンプルに運用できる。気がラクになります。
価値3つ目:データ転送スピード
転送スピードは速いです。
通常のDropboxと同じようなスピードが出るため、データアップロード・ダウンロードにそれほどストレスを感じません。
ネット環境にもよりますが、10GBのデータをアップするのに3~4分くらいでバックアップ完了してしまいます。
バックアップ系の類似サービスに「backblaze」があるのですが、これが転送速度が遅すぎて、私の環境ではDropboxと比べて1/10ほどのスピードしか出ません。
たとえ、全データをアップロードしたとしても、データ損失した際にどれだけの時間をかけてダウンロードすればいいのか…とストレスになりそうなので、Dropboxの転送スピードは有り難い限りです。
価値4つ目:ボタン1つで復元可能(削除済みも1ヶ月以内なら復元可)
もしHDDが故障して全データ損失したとしても、Dropbox Backup にあるデータならボタン1つで全データの復元が可能です。
1つのファイルでもフォルダでも、すべてのディスクでも、Dropboxのファイル検索から指定して復元もできます。
また、削除済みのデータでもDropbox Backupには1ヶ月間なら保存されるため、
- HDDのデータ ←(同期)→ Dropbox Backupのオンラインデータ
- Dropbox Backupの削除済みオンラインデータ ※1ヶ月
のように、削除後でも一定期間データが保管されているイメージです。
どのようなニーズにフィットするバックアップサービスなのか?
Dropbox Backup プランはデータのバックアップに特化したサービスです。
人によっては「使えないサービス」と感じるかもしれませんし、私のように「これはピッタリのサービス」と満足したりします。
Dropbox Backup プランで満足する方のは…
- とりあえずデータをオンライン上に大量に同期保管したい
- データ容量は、1つの外付けHDDで事足りるレベル
- オンラインストレージのように「ファイル共有機能」は他サービスを使用する
というニーズがある場合です。
逆に使えないサービスだと思う方は
- オンラインストレージと同じように使いたい
- 物理ディスクを複数持っていて大容量ある
といった方にはミスマッチするサービスですね。
私のデータ管理方法はどうしているのか?
私自身は、動画データや静止画データを大量に保有しています。
今まで6TBのHDDを複数所有してデータ保管&バックアップをしてきました。
今回、Dropbox Backup プラン を導入したのをきっかけに、保有していたHDDをすべて破棄&データの断捨離をして…
- HDD 16TB
- Dropbox Backup プラン
のみでデータ保管&バックアップをおこなう体制になっています。
とはいっても、物理ディスクのHDDには容量不足に陥りそうなので、近いうちにHDD 20TBに買い替える予定です。
おおむね Dropbox Backup プラン には満足しているのですが、1つだけ不満があるとしたら、PC本体のバックアップはスムーズですが、外付けHDDのバックアップ時に「インデックスを作成中」と動機が始まるまで時間がかかること。
ファイル数が多いので仕方ありませんが、どうにかならないのか…と思うだけですが、それ以上のメリットを感じているので、このまま継続利用していきます。
なにげに、スマートフォンからもバックアップファイルにアクセスできるため、外出先で「昔のデータはなんだっけ」となったときに開けるのも便利です。
あとがき
Dropbox Backup プランが登場したときは不評の声が多かったですが、使い方によっては便利なサービスです。
「安全な場所に大量のデータを同期保存したい」という方は1ヶ月でも試しに使用してみたらいかがでしょうか?