こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
航空法の対象となっている200g以上のドローン、そして200g未満のトイドローン。
「どこか飛行できる場所はないかな・・・パッと思いつく公園はどうかな?」と考える人もいらっしゃるはずです。
公園というのは、一見して自由に遊べる場所という認識を持ちやすいですが、不特定多数の人間が集まる場所です。
近年迷惑行為という扱いで「ボール遊び禁止・スケボー禁止」と言った看板が目立つようになってきました。
「では、ドローンはどうなの?」と思うかもしれません。つい先日、とある公園で「ドローン禁止」と記載がありました。
公園は国や都道府県、市区町村が管理していますが都市公園法が整備されており、迷惑行為として、すべての公園は原則的にドローンは禁止されています。
このページに書いてあること
杉並区の敷地が広い公園で…
この記事のメイン画像で掲載しているのが、その公園です。
木々も少なく、見通しの良い原っぱ公園です。入口に差し掛かると、立て看板があるんですよね。
その中には…
「ドローンは禁止です」の一文が明記されていました。
しかも2行目に記載されているので、どことなく強い意思を感じさせますね。
当然なのですが、この公園では、200g未満のトイドローンも200g以上のドローンも飛行禁止です。
公園はドローンOKだったり、ドローンNGだったりする
どこもかしくも「ドローンはNGですよ」というのなら、話は分かりやすいのですが、実際には限定的にOKだったり、完全NGだったり、公園によってマチマチなのです。
公園OKと明言している場所
ドローンに関して寛容的な地方自治体もあります。
例えば、茨城県の県立公園。使用許可制になりますが全面NGではなく、OKという道を設けています。
県営都市公園における小型無人飛行機(ドローン等)の取扱いについて
・県営都市公園では、ドローン等を「許可なく使用すること」はできません。
・使用に際しては、許可が必要となります。
・使用可能な場所や時間等は各公園により異なりますので、使用したい場合は 各公園の管理事務所にお問い合わせ下さい。
公園NGと明言している場所
まず、有名なのが東京都の都営公園です。
内閣官邸にドローンが落ちてから真っ先に、東京都知事が「都立公園ですべてのドローンは禁止。迷惑行為として、飛行させた場合には警察に通報する」と発表。
それ以降、都立公園では一切のドローン関連がNGとなりました。
また、区立公園に関しても、その役所や公園管理事務所の方針によって、すべてのドローンがNGになっている場合があります。
上記で紹介した原っぱ広場でも「ドローン禁止」となっていますね。また以前に問い合わせた区立公園も全面NGになっています。
ドローンが公園で禁止しているか分からない
ドローンOKとドローンNGの公園をサックリと紹介しましたが、基本的にはドローンはNGの場合がほとんどです。
理由は単純明快で、公園で遊んでいる子供にとって危険だからです。
もし無動作に遊んでいる子どもたちにドローンが当たったらどうでしょうか?怪我するのは当然のこと、その親御さんから強く非難されます。(場合によっては賠償問題に持っていくかもです)
また逆の立場だったらいかがでしょうか?あなたにお子さんがいて、一緒に公園で遊んでいたら、無頓着な人がドローンをブンブンと飛行させていて、さらにあなたのお子さんの上空にも飛ばしている…。
怒鳴りつけるか、悪質な場合は警察に通報しますよね?
ドローンは危険な存在なのです。
もし仮に、だだっ広い公園だとして安全が間違いなく確認できそうな場合だとしたら、まずは公園管理者に問い合わせするのをオススメします。
公園には、必ず公園管理者・公園管理事務所の「名称」および「連絡先」が看板に記載されています。
その電話番号に連絡をして「ドローンはOKでしょうか?」と聞くことです。
「都市公園法によって、迷惑行為に該当するためNGです」という話になるかもしれませんが、やはり連絡および確認が鉄則です。
あとがき
公園は自由な空間ですが、ドローン利用者の一人のものではありませんよね。
また勘違いしやすいのが、いくら航空法上で飛行OKな場所・条件だからとしても、すべての公園でOKなわけではありません。
航空法は空に係る法律なだけであって、地上は地上のルールや法律が存在します。
ひとりの人がドローンで迷惑行為をした場合には、どんどんと公園側が閉鎖的になっていくのは言わなくても分かりますよね。
やはりモラルとマナーを持たないと、自分の首を絞めるだけですね。