こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
「ドローンを操縦するひとって、なぜサングラスを着けることが多いの?」
実際にドローンを飛行させる現場で、そう疑問に思った方がいらっしゃるではないでしょうか。
もしかしてカッコつけているから?と思われがちですが、操縦者がサングラスを装着する理由は3つあります。
そこで今回のブログ記事では…
- サングラスを着ける3つの理由
- サングラス装着によるデメリット
- ドローン操縦とサングラスの相性
この3点を中心に「ドローン操縦にはサングラスが必至」ということについて情報シェアしていきます。
少しでも「なるほど、操縦者がサングラスをつけるのは仕方ないね」と思って頂ければ嬉しい限りです。
このページに書いてあること
ドローン操縦者がサングラスを着ける3つの理由
ドローン操縦者がサングラスを着けることが多いのは、決して「カッコつけたい」というわけではなく、極めて実用的だからです。
ここではサングラスをつける代表的な3つの理由を紹介します。
理由01. ドローンの視認性が高まるから
ドローン飛行中は操縦者は目視にてドローンを追っかけていくのが通常です。
その際にドローンが空にいると、ドローンと空の色が同化して著しく視認性が落ちます。例えば白色の機体だった場合、雲が背景になってしまうとトタンに見失ってしまいます。
ドローン操縦者が装着しているサングラスは、大抵は偏光サングラスです。
乱反射光をカットため、空を眺めていても「くっきり」と見え、遠くまでドローンを目視できたり、障害物を視認できたりします。
下の画像では、左側が実際の見え方、右側が偏光サングラスの見え方です。
雲の模様が鮮明に見えるのは、右側だと分かると思います。
ドローンがどこに飛んでいるのかきちんと視認できるため衝突事故を防げる。
サングラスは視認性を高める大事なツールなのです。
理由02. 操縦者の怪我を軽減するから
ドローンのプロペラは思っている以上に「鋭利」であって「回転数」もあります。
ドローンの離発着時、ドローンと操縦者は誰よりも近い位置にいます。機器トラブルや強風によって操縦者に向かってくることは決してゼロではありません。
顔面を守るうえでも目にはゴーグルやサングラスを装着を推奨されています。(少し余談ですが、国家資格の実技試験会場ではヘルメット+ゴーグルの装着してテストをしています)
「ドローンで怪我なんてするの?」
と思われがちですが、令和5年6月には「風でバランスを崩し、第三者の車両に接触。その後、プロペラが操縦者の顔に当たり”顔面7ヶ所挫創”」の事故が起こりました。
プロペラの威力は大きいため、サングラスやゴーグルでは完全にガードはできませんが、目にプロペラ直撃よりはマシです。
事故になった際に少しでも怪我を軽減する。そのためのサングラスでもあります。
理由03. 太陽光の紫外線、逆光から目を守る
ドローン飛行中、操縦者は空を見上げてドローンを目で追っかけています。
斜め上、もしくは真上を眺めていると、必然的に太陽光を思いっきり浴びている状態になります。一般的な人よりも紫外線を浴びやすく、さらに太陽を直視する(逆光)も避けられません。
よりドローンを目視しつづけるためにも、サングラスで目を守る。
人以上に目に対して気を使っているのが操縦者かもしれません。
サングラス装着によるデメリット
サングラスを着けることによって、もちろんデメリットも存在します。
- 若干暗く見えるため、モニターの色合いが分からなくなる
- 画面フィルムの影響で滲んで見えるケースがある
太陽光や空の中でドローンを視認しやすくなる一方、モニターが見えづらくなるのがデメリットです。
このあたりは、最初にサングラスを外して色合いチェックをおこない、その後飛行すれば問題ありません。
またサングラスを付けていたとしても、ヒストグラムやゼブラを表示させて視覚的に白飛びなど認識するのも1手です。
ドローン操縦とサングラスの相性
私自身、そこまでサングラスを多用して来なかったのですが、昨今の強烈な日差しに嫌気をさして、サングラスをつける機会が圧倒的に増えました。
この気候からなのか、近年、安全性の向上を目的にサングラスの着用する電車の運転手やバスの運転手が広がっています。
それと同様にドローン操縦者にとっても安全面からサングラスは欠かせないアイテムになってきました。
- ドローンの視認性が高まる
- 操縦者の怪我を軽減する
- 太陽光の紫外線、逆光から目を守る
よりドローンの安全飛行に向けて、ドローン操縦者はサングラスを積極的に着けているわけです。
あとがき
「なるほど、サングラスを付けるのは普通なんだ」と思って頂ければ嬉しいです。