ドローンを所持している映像制作会社が、あえて私に外注依頼する理由。

ドローンを所持している映像制作会社が、あえて私に外注依頼する理由。

こんにちは、ドローンカメラマンの早川です。

様々な業種の企業からドローン撮影のご依頼を頂いているのですが、その中で「ドローンを持っている映像制作会社」からもご依頼を頂いています。

一般的な目線なら「映像制作会社が自身でドローン撮影すればいいのでは?」と思っちゃいます。

私も当初、そのような考え方でした。

今回、ご依頼いただいた方から「なぜ私に依頼を?」という疑問をぶつけてみた話です。

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映像制作会社もドローンを所有している件

少し前のブログに記載をしたのですが、映像制作会社ですでにドローンを所有している企業は多いのです。

肌感覚ですが、10社のうち5社くらいは現時点で所有済みです。

⇒参考:ドローン操縦士は儲かる?需要は?夢見る”甘いビジネス”ではない理由。

その多くがPhantom3やPhantom4ですね。

ご依頼を頂くときに、「えっ、ドローン持っていらっしゃるんですね」というやりとりを何度もおこないました。幾度もありすぎて、もはや驚かなくなったくらいです。

予算の都合上、自社スタッフでドローン撮影に挑むことは決して少なくないようです。障害物がないような場所で、上空からの俯瞰した映像で2・3秒なら、なんとかドローン撮影できちゃいますからね。

そのような映像会社からも「ドローンで撮影をお願いしたいのですが…」とご相談を頂きます

その「なぜ?」という疑問を直撃しました。

プロのドローン操縦士に依頼する、たった1つの理由

予めお断りますが、決して宣伝のためではありませんよ。私に限った話ではなく、他のプロ操縦士の方にも通ずる話だと思います。

その上での「ドローンを持っている制作会社が、依頼する理由」です。

これは複数の方にもお話しを聞いたのですが、共通して同じ理由が上がりました。たった1つです。

その理由は「圧倒的なノウハウを持っている」ということです。

これを聞いてストンと腑に落ちた気がします。いくつか具体的な話を記載しますね。

1. 「映像」のノウハウを持っている

まず最初に上がったのが、映像です。

映像制作会社の方も、監督の方も、ドローンでどのような映像ができあがるか分からないそうです。

「空からこんな感じで見えるだろう」というなんとなくのイメージを持っていたとしても、実際に見てみないと実感が沸かないということです。

例えば、監督の指示通りの動きをさせて「そうそう、これこれ!」という場合もあれば、「なんか違うなぁ~」という場合もあります。

今まで見たことがない映像ができあがるため、どんな経験値の高い監督やスタッフでも「どうすればいいのか分からない」というのが現場での実情です。

ここ言うノウハウというのは、できあがる映像です。

現場を幾度もなく積み重ねているドローン操縦士の場合、映像の創り出し方のレパートリーは膨大です。さらに言えば、ドローン撮影のみに特化していたら、ノウハウは溜まる一方です。

  • 「こっちから、こう飛んでいって撮影したほうが気持ちいい映像になりますよ」
  • 「その対象物を撮りたいなら、この位置から進んだほうがより印象が強くなりますよ」

現場でこのような案内をするのは、結構多いです。

(映像制作会社)『ドローンならではの映像を有効的に作り出せる、それはプロのドローン操縦士ならではの圧倒的なノウハウです』

2. 「操縦」のノウハウを持っている

映像のノウハウと連動しますが、操縦のノウハウは作り出される映像に大きな影響を及ぼします。

まっすぐに飛行するのは誰でもできたとしても、クルマを並走しながら旋回して浮上しながら追っかける…と言ったような複雑な動きは、操縦力が必要です。

どうコントロールすれば、思った通りの映像ができあがるのか。

まさに「操縦」のノウハウです。

クルマは2次元の世界ですが、ドローンは3次元の世界です。とてつもなく広がる空間を操るのは経験値とセンスの両輪とも言えます。

(映像制作会社)『映像制作の現場での経験を積み上げれば積み上げるほど差が出てくる。制作スタッフが1ヶ月に0~1件を経験しているところ、プロなら圧倒的なボリュームを経験している。その差は歴然』

3. 「許可」のノウハウを持っている

ドローンは、あらゆる許可関連がつきまといます。

航空法をはじめ、ドローン飛行予定場所の所有者の許可などなど。多岐にわたります。

通常の地上での撮影ではなく、飛行物体を放つという点で、次元の異なる話になるからです。首相官邸に墜落した事件以降、各所行政が冷たい目を見ているのは当然のことです。

またドローンが飛行すること自体が(所有者にとって)初めてのことであり、許認可フローがなかったり、決裁者の気持ち一存で決まったり、ドローンが飛行できるかどうかは曖昧の一言。

私自身も数多くの許可関連の交渉や申請をおこなってきました。相手が何を心配しているのか、どこまでなら可能なのか、許可の進め方は数をこなせばこなすほど確度が上がっていきます。

(映像制作会社)『映像制作会社で許可を取ろうとしても、ドローンについて知らなすぎて回答できない。回答できないと、心証が悪く許可が降りない。代替案も出せないないため、結局ドローン撮影ができない。この、できる・できないは大きな違い。そして国土交通省の申請が技量的にできない』

4. 「安全」のノウハウを持っている

ドローンの墜落事故や接触事故は決してゼロではありません。天候や電波干渉などの外的なリスクは存在します。

安全に飛行できるドローンは、現在の技術では皆無です。

そのときに必要になってくるのが、最終的に操縦者です。これは飛行機のパイロットと同じことですね。

もしものときの対処方法を持ち合わせている操縦力、そして危機管理能力。これを持ち合わせていないと、事故の確率は格段に上昇します。(安全ではないと判断したら、NOと言える決断力も必要です)

何をどうしたら安全なのか、何をしたら危険なのか。現場によって都度判断は必要ですし、合わせて天候の判断も必要です。

(映像制作会社)『過去にドローンを海に墜落したことがある。その時は事なきを得たが、もしもの事故が起きそうになったら対応ができない。きっと何が原因なのかも分からない。リスクが多すぎる』

新しい産業だからこそ、ノウハウが必要になる

まだスタートしたばかりの新しい産業です。

「ドローンで撮影するってどうするの?」「許可はどこにすればいいの?」などなど分からないことばかりだと思います。

映像制作会社がドローンを所持するのは、全然良いことだと思います。コスト面を考えると、お手軽ですからね。

しかし分からないことが多い中で、技量のない無謀な飛行や、安全対策のない飛行は事故に直結します

的確に、スムーズに進められるノウハウは、経験値によって大きく比例していきます。

映像を撮る、しかも着実に、安全に。

それを可能にできるのが、映像制作会社が口にする「圧倒的なノウハウ」とのことです。

あとがき

私の場合は、幸いなことに多方面からお声がけを頂き、専業のドローン操縦士としてPR等の撮影のご協力をおこなっています。

作り出す映像、安全、そのふたつのノウハウをドローン撮影でご提供する。さらなるノウハウを止まること無く身に付ける。

これはプロなら責務だと思っています。

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