ドローンを操縦する人の「呼称」「名称」「肩書」は何が正解なのか?

ドローンを操縦する人の「呼称」「名称」「肩書」は何が正解なのか?

こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。

「ドローンを操縦するひとを、どのように呼べばいいのだろう?」

そのような疑問を持つひとは多いのではないでしょうか?

というのも、ドローンを操縦するひとの呼び方が定まっていなく、多数ありすぎるからです。

例えば「ドローン操縦士」「ドローンパイロット」「ドローンオペレータ」など。

ドローンが世の中に広まってきて数年、いったい何が正解なのか…

  • 日本で呼称で一般的なのは?
  • 海外で一般的なのは?
  • 私自身が撮影現場での呼ばれ方とは?

の3つの視点を中心に、ドローンの操縦する人の呼称について、今回はゆる~く書いていくブログ記事です。

いろんな意見があるとは思いますが、私のイチ意見として読んでいただければ。

ドローンを操縦する人の「呼称」「名称」は何が正解なのか?

さらーっと調べた上での結論です。

正解はありません!

どの呼称も間違いではなく、どの呼称も正解だからです。結局のところ、まだ歴史が浅すぎて定まっていない感じですね。

だから、今の時点だったら「なんでもいいんじゃないの(笑」です。

なぜそこに至ったのか。その理由は以下で説明しますね。

日本での呼称は?一般的なのは何なのか?

日本では、日本語と横文字が混在する言葉豊かな国です。

例えば、日本語の自転車。普通に世の中で「自転車」で統一すればいいのに、「サイクリングバイク」「チャリ」、さらにスポーツ系となると「クロスバイク」「ロードバイク」などありますね。

どのような呼ばれ方をしても、大抵のひとは「あぁ~自転車のことね」と理解できるはずです。

さて、日本ではドローンを操縦する人はどのような呼ばれ方をするのでしょうか?

日本での呼称を並べてみると…

ざっくりと調べてみました。

  • ドローン操縦士
  • ドローンパイロット
  • ドローングラファ
  • ドローンカメラマン
  • ドローンオペレータ

いっぱいありますね。これだけあると、どう呼べばいいのか分からなくなるのは当然です。

日本には、ドローンを操縦する場合に国家的な免許は存在しなく、つまり呼称も定まっていないのが、呼称が増えていく要因かもしれません。

国土交通省ではどのように呼んでいるのか?

国の機関である国土交通省では、ドローンを操縦するひとは何と呼んでいるのでしょうか?

ここから、もしかしたらヒントが見えてくるかもしれませんよね。

国土交通省航空局が公式的に出している「無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン」を見てみました。

このため、航空法の一部を改正する法律(平成 27 年法律第 67 号)及び航空法及び運輸安全委員会設置法の一部を改正する法律(令和元年法律第38号)により、無人航空機の飛行に関する基本的なルールが定められました。無人航空機の利用者の皆様は、同法及び関係法令を遵守し、第三者に迷惑をかけることなく安全に飛行させることを心がけてください。

また、無人航空機を飛行させる者は、航空法や関係法令を遵守することはもちろんですが、使用する無人航空機の機能及び性能を十分に理解し、飛行の方法及び場所に応じて生じるおそれがある飛行のリスクを事前に検証し、必要に応じてさらなる安全上の措置を講じるよう、無人航空機の飛行の安全に万全を期すことが必要です。

国土交通省航空局「無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン」より

ありました!

「無人航空機を飛行させる者」です。

国土交通省航空局では、ドローンを操縦する人の呼び方を「無人航空機を飛行させる者」としています。(その他には「ドローン利用者」もありますが、数は多くありません)

国土交通省航空局の文章の中では、「ドローン操縦士」「ドローンパイロット」などの呼称は一切出てきません。

出てくるのは、前述の「無人航空機を飛行させる者」です。

つまり、呼称には正解はないというわけです。

間違いのようで、間違っていない呼称

例えば、ドローン操縦士。

この「士」という言葉は、一般的には専門資格職業に使用する言葉であり、国家資格に該当する場合に使用するのが通例です。

資格は、無資格者の実施が禁止されている業務を行うことが許可される業務独占資格と、その名称を用いて業務を行うことが許される名称独占資格とに分かれる。国家資格については、資格の認定(すなわち当該資格を保有することについての専門性の認定)が法的に担保されるとともに、その多くにおいてこれらの独占性が法的に担保されるものである。

wikipedia「士業」より

たとえば、弁護士、税理士、行政書士、医師、看護師などですね。これらは分かりやすいですね。

少し幅を広げると、宅地建物取引士、社会保険労務士も該当します。イメージとして国家的な資格ではないような気もしますが、実際には法令に基づいた国家資格者です。

だから「ドローン操縦士は国家資格なのか?」と一般人に勘違いされやすいのです。

実際には、ドローン操縦士という国家資格はありません。民間団体が呼んでいる、1つの呼称にすぎません。

でも、「士」という言葉には「学問・道徳などを身にそなえた尊敬に値する人物」の意味合いも含まれているため、決してドローン操縦士は間違いではありませんね。

もうひとつ、ドローンパイロットについて。

wikipediaに書き込まれた内容には「ドローンパイロットは語弊だ」と論じている一節が記載されています。

航空の領域におけるパイロット(英: pilot)とは、航空機に乗り込んでこれを操縦する人のことである。日本語では操縦者や航空機操縦士[1](あるいは単に操縦士[2])などと呼ぶ。古い文献では飛行家や飛行士の表記もある。

(中略)

無人航空機の操縦者は、機体に乗り込まないので通常は「オペレーター」と呼ばれる。そのため「ドローンパイロット」という表現は誤りであり、正しくはドローンオペレーターである。ドローンオペレーターが、優越感等から「パイロット」あるいは「ドローンパイロット」と自称している事があるため、世間一般にパイロットと誤認されている事がある。

wikipedia「パイロット (航空)」より

なんという書き込まれようでしょう!

『ドローンオペレーターが、優越感等から「パイロット」あるいは「ドローンパイロット」と自称している』と、痛烈に批判しています。この書き方は、妬みを含んでいますね…(笑。

パイロットという言葉を三省堂の辞書で調べてみると

パイロット pilot

[1] 3 (1) 航空機の操縦者. (2) 水先案内人.

三省堂 Web Dictionary「パイロット」より

航空機の操縦者になります。

ドローンは、無人航空機と呼ばれており、航空法のなかでも「航空機」に値しています。

つまり、航空機(=ドローン)を操縦するものとして、ドローンパイロットは決して間違いではありませんね。

ドローングラファだって造語なので、日本語として正しいかどうか分かりませんが、意味合いは通じるので間違いではありません。

結局のところ、間違いのようで、すべての呼称は間違っていないのです。

海外ではドローンを操縦する人をどのように呼ぶのか?

では「海外ではどうなの?」と思いますよね。

個人的な感覚では、「ドローンパイロット」「ドローンオペレータ」が大きなシェアを取っている気がします。

アメリカ連邦航空局(FAA)ではドローンパイロットと呼んでいる

アメリカ合衆国の運輸省、航空輸送を担当する部局(日本では国土交通省航空局にあたる)では、ドローンパイロットと呼んでいます。

FAA_dronepilotFAA「Become a Drone Pilot」より

ドローンパイロットになるためには…というページを設けていて登録制の話だったり、ルールの話が書いています。

アメリカでは、ドローンパイロットなんですよね。

グーグルの検索数の多さは?

グーグルでの検索数で「呼称の多さ」を調べてみました。

検索の設定は、言語をEnglishに固定、””で縛っての検索です。

  • drone pilot … 2,230,000(=223万件)
  • drone operator … 679,000(=67万件)

あくまでWEB上での検索でヒットする数なので100%の正確性はありませんが、目安にはなりますね。

言葉として「drone pilot」が圧倒的に使われているのがわかります。

映画のクレジットではどのように書いてある?

最近では映画でドローンが多く使用されるようになりました。

私自身、勉強のために映画を見ることが多く、ドローンのシーンがあるとエンドロールで流れるクレジットを目に通すようにしています。

過去にブログ記事にした「ドローンの映像がすごすぎ!!」と心躍った映画があります。

⇒参考記事:ドローンの映像がすごすぎる!映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』が刺激的だった件。

この映画のエンドロールのクレジットでは、ドローンを操縦していた方が記載されています。

そこに書かれていたのは…「Drone Pilot」でした。まぁあ、アメリカ映画なので「Drone Pilot」なんでしょうね。

それなら「Drone Pilot」が一般的なのかなぁ~と思っていたのですが、その他の映画のドローンシーンを観ていると

  • drone operator
  • drone camera operator
  • drone technician
  • drone supervisor

という呼称も出てくることが多かったですね。特に「drone supervisor」という役割もあるのかと驚きましたが(笑

感覚的には、映画のエンドロールのクレジットでは、

  • 「drone pilot」が60%くらい
  • 「drone operator」が30%くらい
  • その他が10%くらい

が使用されている呼称ですね。「drone pilot」で定まっているような気もしましたが、いろんな呼ばれ方があるなぁ~と。

私自身が撮影現場での呼ばれ方とは?

ここからは私の撮影現場での話です。

クライアントや撮影スタッフに紹介されるとき、「◯◯の早川さんです」となるのですが、この◯◯が気になりますよね。

撮影現場では呼称では呼ばれないことが多い

大多数の場合で、呼称では呼ばれません(笑

最も多いのが「ドローンの早川さん」です。

撮影現場では「ドローン」といえば「操縦して撮影する人」で通じるので、「ドローンの◯◯さん」ですが多いですね。

また紹介するひとが、呼称をなんて言えばいいのか分からない…となっているため、面倒なので「ドローンの◯◯さん」になっているのかもしれません。

また撮影する現場によっても、やや偏りがある気がします。

例えば、そこまで撮影に慣れていないような場所(建設現場など)では、ドローンパイロットと呼ばれることがあります。

逆にドラマ撮影や映画撮影のような、数十人のスタッフがいるような撮影現場では、ドローンオペレータと呼ばれることが多いです。(現場の役割の意味合いが強いです)

とは言っても、多いのは「ドローンの早川さん」ですね。

私の名刺には何と書いてる?

もう一歩踏み込んで書いてみます。

私の名刺にはどのように書いているかも気になりますよね。

もし税理士なら、名刺には「税理士 ◯◯ ◯◯」と書くように、ドローンで撮影業をおこなっている私はどうしているの?と。

いろいろな遷移はあるのですが、現時点では「ドローン撮影 早川晋平」です。

ここまでドローンパイロットとかドローンオペレータとかについて書き続けていましたが、「ドローン撮影」にしています(笑。

映画やドラマなどでメインカメラを回している方で多いのが、「撮影 ◯◯ ◯◯」です。「撮影」という言葉のみなんですよね。シンプルで分かりやすい、役割が明確。

というわけで、準ずるように「ドローン撮影 早川晋平」としてビジネスで使用する名刺に記載しています。

ただブログ上では、一般の方に分かりやすいように「ドローンパイロット」としています。このほうが認識しやすいためです。

ビジネスの現場では「ドローン撮影」広報的な場では「ドローンパイロット」と使い分けています。

そのため、私が撮影に携わらせて頂いた映画のエンドロールでは、「ドローン撮影 早川晋平」と出ていますね。

ドローンを操縦する人の呼称は「なんでもいい」と思う

もう一度、結論です。

呼称は「なんでもいい」のではないかと思います。どれが正解でもないし、どれが間違いでもないです。

ドローン操縦士でもいいですし、ドローンパイロットでもいいですし、ドローンオペレータでもいいですし。呼びたいように呼べばいいのではと。

ただし、相手がどう思うか…というのは「なんでもいい」とは別世界になるかもしれません。

操縦がそこまで上手ではないのに「オレはドローン操縦士です!」と言っても、腕前を見ている外部の人は「はぁ~???」となりますし。

カメラワークが上手くないのに「ドローンカメラマンです!」と言っても、「えっ!!!???」ってなりますし。

呼称というのは、相手にわかりやすく伝える手段であって、そこに実力と実績が伴っていなければ、とっても残念な結果を生んでしまいます。

相手から敬意されて、相応の呼称を呼ばれる。仕事の成果にとって、相応の呼称を呼ばれる。

そして、自分自身が自信を持って誇れる

むしろ、それが大切なのではないかと思っています。

あとがき

いろんな意見はあるとは思いますが、これからですね。

なんだかんだ書きましたが、個人的なイメージの話をすると…

ドローンパイロットというのは、一般目線ではカッコよい響きですが、ちょっと大袈裟な感じがしますし。(ガチな撮影の現場では、パイロットなんてふざけた言葉に映るため一切出ません)

またドローン操縦士という言葉も、国家資格がありそうで、実際にはまったく関係なのでガッカリ感が高いです。

ドローンオペレータというのも、イメージとしてはリモコンを持っているだけのひと、みたいな感じで、とても技術職とは連想しにくいですね。

それぞれの呼称には、イメージングという意味で大きな差が生まれやすいです。

だからこそ、呼称が定まっていない気がします。深く考えるのが面倒になってきたので「ドローン操縦者」でもいいかもしれませんね。

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