こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
大切なデータはどのように保存していますか?
大量のデータがある場合、バックアップデータではHDD2台運用が確実です。
なぜこの記事を書こうかと思ったのかは、ええご想像の通り、HDDの1台が故障したからです。見事に読み込めなくなりました。
ただ幸いにも、HDDを2台運用していたため、もう片方のバックアップデータはすべて無事。いやはや、ストレージコストは上がりますが2台運用はMUSTですね。
今回は・・・
- HDDのデータ飛んでしまった経緯
- 私の最新のバックアップデータ体制
- そして故障したHDDをメーカー保証で交換する
の経験談です。
メディアはいつかは壊れて読めなくなりますね。動画や静止画で数TBのデータを持っている方はご参考にしてください。
このページに書いてあること
各メディアの耐久年数は永久ではない
データを保存するメディアは多種多彩ですね。
CD、DVD、ブルーレイ、HDD、SD、SSDなど。種類が多すぎて横文字すぎて混乱しそうです。
上のようなメディアに保存した場合、「これでずっと保存され続ける」と思ったら大間違いです。耐久年数というのが存在して、状態や環境によっては壊れて読み込めなくなることも…。
ほこり、湿気、静電気、日光など、メディアって結構もろいモノなんですよね。私の経験ですがDVDに保存していたデータが、8年後に読み込めなかったことがあります。
そう、いつかは壊れます。
つい先日、バックアップ用に使用していた6TBのHDDが故障しました。
最初は電源を入れると「コロコロ」と異音がなるようになり、最終的には「シーカチッ、シーカチッ」と音を立てながら読み込めなくなりました。
HDD内に不良セクタがいくつかできてしまったのが原因です。最終的にPCがそのHDDを認識しなくなりました。購入してから、わずか6ヶ月です。
メディアって本当に消耗品ですね。
今回のケースはバックアップデータをHDDで2台運用していたため、もう片方のHDDに全データが残っており、事なきを得ました。
では、どうやって数TBのデータをバックアップさせていたのか、データのバックアップ体制をご紹介しますね。
データのバックアップ体制
人によっていろいろな方法があるとは思いますが、私が最終的に行き着いたデータのバックアップ体制を紹介します。
数TBのデータ量を扱うため…
- より簡単に(手間が少ない=USB)
- よりスピーディーに(USB3.0の転送スピード)
- 汎用的である(データ量が増えても体制が崩れない)
をメインと考えています。
撮影データはPCを経由して、3箇所にデータを移行しています。
それぞれ簡単に紹介しますね。
バックアップ先:HDD×2台
6TBのHDDを2台用意していてHDDスタンドに設置、PCとはUSB3.0でつなげています。
撮影したデータを両方のHDDに転送。まったく同じデータが2つのHDDに存在してます。ちなみにRAIDは負荷がかかりそうなので手動でデータ転送してます。
SSDのPCからUSB3.0でつなげているため転送速度も130MB/sくらいとスピーディ。例えば10GBのデータは1分30秒で転送完了です。速い!
複数のHDDを持っていれば、ガチャガチャと付け替えるだけ。市販の外付けHDDよりも汎用性は高いですし、素のHDDは安価ですからね。(※スタンド型は、ほこりに注意)
HDDには数種類のメーカーがありますが、私が信用しているのはWestern Digital製。今回HDDが逝ってしまったのはSeagate製だったんですよね。
バックアップ先:クラウド(Google drive)
HDDとは別に、さらにクラウドにもデータをバックアップしています。
最近は安価になりましたね。100GBで月250円、200GBで月380円。さらに2TBで月1300円です。
一般的には100GBくらいあれば充分だと思います。ただ動画・静止画データとなると、やはり1TB~2TBくらいは欲しいです。
クラウドにアップしている理由は、物理的なトラブルがあった際にもデータ損失をしないからです。
例えば、地震でHDDスタンドが落下して壊れる。雷でHDDが壊れる。隣人の火災時の消火活動でHDDが水没状態になる。可能性は低いかもしれませんが、何か物理的なトラブルがあったら元も子もありません。
とはいってもクラウドには容量制限があって転送速度も5MB/sと遅いため、予備的な位置づけとして私の場合は直近6ヶ月分のデータはクラウドに残しています。
(マイクロソフトの one drive やアップルの iCloud でもいいですね)
バックアップ先:Google フォト
グーグルが提供している神的なサービスです。
- 無料で無制限に保存できる
- 静止画・動画(フルHDまで)もOK
- 保存したファイルを検索できる
無料で無制限に保存できるのは最強ですね。何TB分の動画や静止画を保存してもOKなので、気兼ねなくアップロードできます。
ただ動画は再圧縮されてしまうので、元動画の画質が維持されません。例えば4Kの動画をアップロードすると、フルHDにサイズ変更されてビットレートも1/10くらいに再圧縮されます。
とは言っても、画質はパッと人間の目が見ても違いが分かりません。予備の予備のような位置づけで保存するのもいいですね。
私の場合は、ネット環境のある外出時に、動画や静止画を振り返るときに利用しています。普段持ち歩いているPCにはSSDの容量があるため、とてもすべての動画を保管できません。
ネット環境があれば、グーグルフォトを開いて、振り返りたい動画を検索すれば、Youtubeのように再生できて見直せます。
パッと動画を開ける外出時に活躍しています。
物理的な保存、クラウドでの保存で精神的にも安心に
高速伝送できるHDDで物理的な保存をして、もしものときのクラウドでの保存。そして利便性を考えてGoogleフォトでの保存および活用。
NASやオールクラウドにしようか検討しましたが、上記のようなバックアップ体制にして、転送スピードもストレージコストも抑えて運用しています。
今回、HDDが1個故障してしまいましたが、「あ~~~~!!やばい~!」と一切動揺することなく対処しました。
バックアップデータが損失する経験がある方なら「あのときに複数に保存しておけばよかった…」という強い後悔を覚えているかもしれません。
逆に経験のない方は「そんな壊れないでしょ」という油断は禁物です。
メディアは壊れます!
壊れたHDDをメーカー保証で無償交換
故障してしまったHDD(Seagate製)をゴミにしようと思ったのですが、メーカー保証があることに気づきました。
Western DigitalやSeagateでは、2年間のメーカー保証があるんですよね。ビックリしました。
– Seagateまでの送料はすべてお客様のご負担となります。
– Seagateへの配送にあたっては、お客様の任意の配送業者をお選びください。配送状況を把握できる送付方法をお選びください。Seagateは運送業者が配達証明を発行できない送付物に関する責任を負いません。
– 製品が保証期間内にある場合、Seagateからお客様への代替製品の発送については、Seagateが送料を負担します。お客様とSeagate間での製品のやり取りに関連して発生する関税および通関手数料は、別途認可がある場合を除き、すべてお客様が負担するものとします。
ざっくりというと、
通常利用で故障した場合にメーカー保証内の期限なら、メーカー倉庫までの送料を支払えば交換品を発送します
ということ。
発送方法の指定や保証規定があるものの、印象としてはそこまで厳しくない感じです。2年間の保証期限内なら交換してくれるとは、想像していませんでした。
ざっくりとですが、交換までの軌跡を紹介します。
01.千葉県にある倉庫へ発送
Seagateの場合は、ネット上で返品手続きをして千葉県にある倉庫に送付すればOKです。HDDは小さいので60サイズで発送すれば、負担する送料は600円~1000円程度。
静電気対策された袋やクッション材を詰め込んで発送です。
02.シンガポールからUPSで交換品発送
千葉県にある倉庫に到着したら、すぐにシンガポールからUPSで交換品が発送されました。驚異的な速さです。
- ゆうパックで発送(1日目)
- 千葉県倉庫に到着(2日目)
- USPでシンガポールから発送(3日目)
- シンガポール→中国(深セン)→大阪→成田を空輸で経由
- クロネコヤマトで到着(5日目)
わずか5日間でシンガポールから交換品が届きました。
ネットの情報を見ると、おおまかに1週間前後で到着するようです。仕事が早すぎです。
03.交換品はリフレッシュ品
無料で交換されたHDDは、リフレッシュ品といって、メーカー専用の設備で新品量産品と同等レベルになった半中古品です。
メーカーから出荷されたリフレッシュHDDのため、ほぼ新品同様と言っても大丈夫ですね。
「CrystalDiskInfo」というHDDの状態をチェックするソフトで確認すると…
健康状態は正常、使用時間も0時間でした。
リフレッシュ品とはいえ、無料で交換してくれるのは本当にありがたいです。
これなら安心してHDDを購入できますね。
あとがき
最後は話がそれてしまいましたが、バックアップデータを保管するには、二重・三重に分けたほうが無難です。
どのようなメディアでも、やはり壊れます。
大切なデータのために、バックアップ体制を敷いていると安心感が違いますね。