夏場のドローンバッテリーが危険すぎて。車内に放置できない理由。

夏場のドローンバッテリーが危険すぎて。車内に放置できない理由。

こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。

夏が来ました。

日本全国、各地で30度を超える猛暑到来です。つい先日、京都では37度まで暑さが増したとか。

もう殺戮的な暑さですね。

さて、この暑さでダメージを受けける人間だけでありません。ドローンのバッテリーはダメージを受けすぎて、危険な存在に変化します。

今回のブログ記事では時期的な話題になりますが…

  • ドローンのバッテリーが発火する危険性があること
  • 灼熱したクルマの車内に放置するとどうなるのか
  • 夏場のバッテリーの優しい労る方法

を中心に記載していきます。

バッテリーは安全に作られていますが、人為的ミスによって火災につながります。本当に最悪の場合は、クルマが燃える…というのもあり得る話です。

私はクルマ移動のときには、ドローンを車内に取り残さないように徹底しています。

ドローンなどのリポバッテリーは発火性が高い

つい数日前、消費者庁から「モバイルバッテリーの事故に注意しましょう!」と注意喚起されました。

内容は「モバイルバッテリーで発火しますよ」の話です。

モバイルバッテリーは、スマートフォンやタブレット等を充電できる予備の電源として、近年急速に普及しています。軽量でありながら高電圧かつ大電力なため、多くの消費者にとって身近なものになっていますが、取扱いを誤ると発熱によってやけどを負うこともあり、場合によっては事故につながることもあります。

消費者庁「モバイルバッテリーの事故に注意しましょう!」より

近年モバイルバッテリーが普及して便利になりつつも、

  • モバイルバッテリーがバッグの中で発火する
  • 電車の車内で発火して電車が止まる

といった事故が起きています。

「発火するって言ったって、ちょっと熱が出るくらいじゃないの…?」と安易に考えがちですが、いえいえ、普通に火が吹き出します

NITE_jeモバイルバッテリーから発火(NITEの実験映像)より

リポバッテリーというのは小型なのに高出力と大きなメリットがありますが、逆に取り扱い方を誤ると発火させてしまう危険性があります。

例えば、充電方法を間違える、強い衝撃を与える、膨らんでいるバッテリーに過充電する…などです。以前のブログにも、ちょろっと書いていました。

⇒参考記事:リチウムイオン電池(ドローンのバッテリー)での発火・火災に注意。

そして、発火につながる要因のなかの1つとして「高温な場所に放置」があります。

この夏場はただでさえ気温は高く、太陽光も強烈です。

屋外にある密室なんて、もう地獄のような暑さですよね。もうここまで来れば、何を指しているのか想像がつくと思います(笑)

もっとも高温になる場所。それはクルマの車内です。

車内にドローンバッテリーを放置するとどうなるのか?

まず、夏場のクルマの車内がどのくらい熱くなるのか…です。

JAFが気温35度、午後12時~16時の間で測定したテストがありました。

◯対策なし(黒車体)

車内最高温度:57℃
車内平均温度:51℃
ダッシュボード最高温度:79℃

JAF「真夏の車内温度-短時間で熱中症の危険!」より

テストの様子は上記のリンクを見てほしいのですが、クーラーのきいた25℃から、わずか30分で45℃に。そのまま上昇し続けて57℃

ダッシュボードにいたっては79℃です。クレヨンがすべて溶ける、卵が焼ける、ライターに亀裂が入る…といった結果になったとのこと。

何どどう考えても危険ですよね。

もしドローンのバッテリーをクルマの中に放置したらどうなるのでしょうか?

Youtubeに「やっちまったよ~」と報告している動画があります。バッテリーはINSPIRE1のですね。

車内にバッテリーYoutube「5 Things that can Kill your DJI Battery」より

車内にフル充電のバッテリーを1週間置いていたら…

膨張したバッテリー

バッテリーが思いっきり膨張した…と話です。幸いなことに発火しなかったようですが、見るからにパンパンですね。

膨らみすぎて、バッテリーのかさが2倍になっています。もちろん、もうこのバッテリーは使用できません。

ここまで膨らむのは珍しいかもしれませんが、日本でもクルマの車内に放置すれば、十分に膨張する可能性があります

膨張したら劣化なので、膨張したバッテリーを使用するのは危険。

つまり、灼熱した車内に放置することで、

  • 最悪の場合はバッテリーが発火して火事になる
  • 発火してなくてもバッテリーが膨張する可能性は十分にある
  • 膨張したバッテリーは二度と使用できない

なんにしてもバッテリーが死ぬというわけです。

夏場のバッテリーをどう取り扱いすればいいのか

そもそもバッテリーの適応温度な何度なのでしょうか?

DJI MAVIC2のインテリジェント・フライト・バッテリーのマニュアルを読んでみると…

温度が-10~45℃の範囲外の環境では、保管しないでください。

DJI MAVIC2 インテリジェント・フライト・バッテリー安全ガイドラインより

温度45℃までが安全な範囲と記載がありました。

前述したJAFのテスト結果では、車内平均温度は51℃だったのでアウトですね。

さらに、DJIのマニュアルには…

バッテリーは、-10℃~40℃の温度範囲内で使用してください。50℃を超える温度環境下では、バッテリーを使用すると火災や爆発を引き起こすおそれがあります。

DJI MAVIC2 インテリジェント・フライト・バッテリー安全ガイドラインより

これは気温が40℃までの環境で使用してくださいという話ですが、バッテリー自体が高温化していたら、容易に50℃の環境下に等しい場合があります

できる限り、バッテリーを高温化の環境に保管しないのが鉄則ですね。

「では、夏場のバッテリーはどうすればいいの?」と思いますよね。ここからは私の方法論になってしまいますが…

「どんなときでもバッテリーは持ち運ぶ」です。

  • リュックサックやケースの中にすべてのバッテリーを入れる
  • 保冷バッグの中にバッテリーを入れる(※保冷剤は入れない)

どんなときでも自分自身の手元において、日陰に置いておくことですね。

特に気をつけているのが、クルマ移動時の食事です。ドローンをクルマに置きっぱなし、炎天下の中で車内の気温が上昇、ご飯を食べ終わったら車内が50℃以上…。

ちょっとした気の緩みでバッテリーを膨張させてしまいます。

「それなら窓を3cmくらい開けておけばいいのでは?」と思うかもしれませんが、先程のJAFのテストでは、窓に隙間をつくっていたとしても車内温度は45℃まで上がります。もちろん環境によってはもっと室温が上昇しそうです。

もう一度書きますね。ドローンのバッテリーは…

  • 常に所持する(クルマに放置しない)
  • リュックサックやケース、保冷バッグで持ち運ぶ
  • 屋外では日陰に置いておく

など、バッテリーをいたわってあげると強烈な夏場を乗り切れるはずです。

同時に、これを機にバッテリーを安全マニュアルを再読するのもオススメします。結構大切なことが書いてありますので。

安全マニュアルDJI MAVIC2 インテリジェント・フライト・バッテリー安全ガイドラインより

バッテリーだけは、大切に扱ってくださいね。

充電100%状態での車内放置は、危険性が思いっきり高くなりますので。

あとがき

猛烈な暑さはバッテリー事故につながります。

発火による火災、もしくはバッテリー劣化による墜落を防ぐために再認識できれば。

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