ドローンで4K推しがあるけど、そもそも4Kテレビの所有率は?

ドローンで4K推しがあるけど、そもそも4Kテレビの所有率は?

こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。

ドローンで撮影するときに、メーカーが売りにする1つが「4K」です。

最新のドローンでは「4Kで撮影できますよ!」という4K推しの宣伝をしていますが・・・、ちょっと気になるのがその恩威があるのかどうか?です。

実際に視聴する側(ユーザー側)が4Kに対応していないと、4Kで撮影してもほとんど意味を成さないことになります。

というわけで、2016年6月現在の4kテレビ所有率を調べました。

4Kテレビ所有率は約3%

スカパーが1000人にアンケートした「4Kに関する調査2016」というデータがあります。

そこで一般消費者の4K対応端末の所持率が出ているのですが・・・

  • 4K視聴対応テレビ : 2.8%
  • 4K視聴対応パソコンモニター : 1.5%
  • 4K視聴対応スマホ : 2.1%

というわけで、データ上では100人に3人弱が4K対応端末の所持者です。

残りの人達は、ひとつ手前のFullHDを含む、それ以前のテレビやモニターというわけです。

あまりにも4Kの所持率が低くて、個人的には驚きです。確かに身の回りの人も、4Kを持っている人は未だいません・・・。

折角の機会なので持っていない人に話を聞いてみると「何がいいのか分からない」「別にいまでも充分」という声。消費者のニーズよりも、技術の進歩が先行してしまったパターンかもしれません。

持っていないが4Kテレビが欲しいと思うは約55%

「所持率、少なすぎっ!」と悲観的になることなかれ、「持っていないけど欲しい」というニーズは55%もあるのです。

4Ktv

スカパーJSAT「4Kに関する調査2016」 (744k)」より引用

「テレビが壊れたら」「もっと安くなったら」「4Kコンテンツが増えたら」という理由が付きますが、4Kにはそれなりの意識はあるようです。

ちょうど2011年に、アナログ停波があった際にテレビに関しては大きな買い替えが起きました。その時から、まだ5年しか経っていません。

buytvスカパーJSAT「4Kに関する調査2016」 (744k)」より引用

日本は特殊な事情により、4Kの普及が遅れているというのも、ひとつの考え方がありそうです。

ではドローンの撮影は4K?

これはもう好みじゃないでしょうか?

映画やテレビ局関連のドローン撮影なら、必然的に高画質の4Kは必須です。

未来のことは誰も予測できませんが、例えば普及するのが3・4年後だとして、今現在4Kで撮影したデータを3・4年後に見返すのなら、今のうちに4Kで撮ったほうがいいですよね。

もう一つの考え方は、「大は小を兼ねる」です。とにかく大きな画質で撮影をしておけば、小さくする分には問題にはなりません。

ドローンが4Kに対応しているのなら、「それはそれでラッキー」というくらいの気持ちのほうが、メーカーに踊らされずになんだか気楽な感じになれそうですね。

ただ、今後はスマートフォンと同じように4Kテレビのみの発売になってくるかと思われます。間違いなく普及はしそうですね。

あとがき

今日はちょっとした余談でした。

ドローンメーカーは、4K!4K!4K!と売り出していますが、個人的にあまりピンと来ないのは、上記の所持率が要因かもしれません。データサイズも大きくなって、PC上で扱いにくいのもありますしね。

とは言っても、今のうちから準備をしておくというのは大切です。

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