ドローンは難しいの?ドローンを仕事としている私が回答します

ドローンは難しいの?ドローンを仕事としている私が回答します

こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。

「ドローンって難しいのですか?簡単なのですか?」

そういった疑問を持たれる方が多いです。初めて目にするドローンですし、関心を強く持たれるのも当然ですね。

私がドローンを仕事としている中でも、何度も「難しいの?」と聞かれました。

しかし難しい面もあれば、簡単な面もあるため、なかなか上手な返答ができなかったんですよね。

そこで「何が難しいのか?何が簡単なのか?」をブログで言語化したいと思います。

結論からいうと「単純に飛ばすのは簡単で、それ以外が難しい」です。

ドローンの操縦・ドローンの法律・ドローンの仕事など多方面から捉えつつ、簡単にドローンを始める方法まで執筆します。

ドローンを単純に飛ばすのは難しくありません

「ドローンは難しいの?」と聞かれることがありますが、質問趣意の多くは「ドローンを操縦するのは難しいの?」という疑問だと思います。

操縦するのは難しいのかな?簡単なのかな?私でも操縦できるのかな…?

ぶっちゃけて言うと、単純な飛行させるのは簡単です

ドローンを浮上させて、そのまま真上に上がって前進する。(↓下手なイラストでスミマセン!)

簡単なイラスト

これなら普通の大人でも、3分くらい説明&レクチャーすれば誰でもできます。小学生の低学年でも普通にやってのけますね。

そう、そのくらいドローンを単純に飛行させるのは簡単です。

理由は2つです。

難しくない理由01:ドローンの性能が高いから

近年のドローンは高機能です。

気圧センサーを用いて自動高度維持の機能があると、一定の高さで静止してくれるようになりホバーリングも簡単にできちゃいます。

また、GPSやビジョンポジショニングなど、ドローンの飛行補助をおこなってくれる自動システムが搭載されて、ある程度のフラつきもなくドローンを飛行させられます。

ドローンの機種によっては GO HOME 機能というのも付いており、ボタンを押せば出発地点に自動で戻ってきてくれます

上記のように、ドローン自体が「自動」で飛行してくれる機能がついて、操縦も楽になりました。

単純な飛行なら、人間の細かい操作は不要なくらいです。

難しくない理由02:リモコン操作は2つだから

ドローンを上昇させて、まっすぐに進む。

この動作で必要なリモコン操作は、たったの2つです。細かい話をすると、スティックを上側に倒すだけなんですよね。

例えば高度20mまで上昇させて、そのまま50m先までまっすぐに進める。

これだけでも結構飛んだイメージを持つかもしれませんが、前述の通り小学生でも誰でもできます。

覚えるのは2つの操作だけですから。十分にドローンを飛ばせます。

結論:ドローンの単純な飛行は簡単です

控えめに言っても簡単です。

なぜ、そう言い切れるのかと言うと、私自身がワークショップに出させていただき、大人にも子供にも簡易的なドローン操縦を教えていまして。

小さなお子さんで5歳くらいの子供でも操縦のコツを教えるだけで全然ドローンを操縦できました

5歳のお子さんでも操縦ができるということは、大人がやったとしても「簡単」と感じるはずです。

ふわっと上げて、ふわっと前進させる。

これならドローンの操縦は簡単です。もし難しいと感じるのでしたら…

  • ドローンを最新機体を変更する
  • リモコンのモードを2にする
  • ちょっと詳しい人に教えてもらう

で95%は解決します。

だから素人のひとでもドローンは飛ばせますし、Youtuberでもドローンは飛ばせますし、Amazonレビューアもドローンを飛ばしていますよね。

重量200g未満のトイドローンも、DJI社のMAVICなども、同じように簡単です。

その一方で、ドローンは難しい。多角的に難しい。

ここまでは単純な飛行は簡単だとお伝えしてきましたが、それ以外に関しては「難しい」です。

ではいったい何が難しいのか?

人によって「難しい」の感じ方は変わりますが、私がいつも返答している難しさを例に挙げてみます。

難しい理由01:思ったとおりにドローンを動かすのが難しい

「上昇する→前進する」という単純な飛行は簡単だとお伝えしました。

しかし、それよりも二歩も三歩も先に進むと、ドローンの操縦は難しくなります。例えば旋回や対面飛行、組み合わせ飛行ですね。

ドローンが初めての方に操作方法を教えていると、このような言葉が出てきました。

  • リモコンのスティック操作が複雑になって混乱する
  • 対面飛行になったときにリモコンの左右動作が逆になって操作を誤る
  • 飛行しているうちに前後の判別がわからなくなる

リモコンで操作しようとしても、その場その場で判断して動かすのが「難しい」とのこと。

例えば、クルマの運転ならクルマの中に人間がいて、ハンドル操作するためどちらに行きたいのかは分かりやすいです。見たままでハンドル操作ができますからね。

しかしドローンの場合は、ドローンと操縦者が離れた場所いるため、ドローンの中から見たような視覚的な操作ができません。そのため、視覚的な操作ができず、リモコン操作が複雑になります。

つまり「思ったとおりに操作する」のが難しいということです。

ドローンをコントロールしようとしても思ったとおりに操作できない=難しい、になるわけです。

回転しながらまっすぐに進む…と思っていても、まったく反対の方向へ進んでしまったり。壁にぶつかりそうになって避けようとしたら、別の壁にぶつかってしまったり。

「ドローンをこう動かすぞ!」という気持ちと相反して、操作ミスによって思ったとおりに動かないというのが往々にしてあります。

参考までに…思ったとおりに操作するというのはどういうことかというと、下のyoutubeを見ていただければ。

これはトイドローンU31Wの操作性の良さについて説明している私の動画です。

動画の中ではスピードを上げて旋回および対面などを繰り返しおこない、操作性の良さ・反応の良さの説明用にわざと荒々しく操作しています。たとえドローンの向きが旋回して変わっても、上下に動かしても壁や床にぶつからないよう操縦しています。

自分の体の一部となって、無意識で思ったとおりに操作をしている感覚ですね。これには時間的な慣れが絶対的に必要です。

難しい理由02:空間認識力を身につけるのが難しい

ドローンと操縦者は離れた位置関係になります。

ドローンが飛行していくと…

  • ドローンと自分との距離感が分からなくなる
  • ドローンと周辺の障害物との距離感が分からない

となり、ドローンをクラッシュさせたり、ロストさせたりしてしまいます。初心者のほとんどの方が電信柱や電柱、その他障害物にぶつけてしまう原因ですね。

空中の三次元を自由に飛び回るドローンにとって、操縦者の空間認識力が必要になってきます。

  • ドローンは今どこに飛んでいるのか?
  • その先にある障害物との距離はどのくらいなのか?
  • 周りに障害物になりそうなものはどこにあるのか?

自分自身との距離感、障害物との距離、周辺環境の把握などがわかっていないと、ドローンを操作する上で大きなリスクになります。

この空間認識力をつけるためには時間と経験が必要です。

さらに言えば、自分自身の位置とドローンの位置を立体的に(俯瞰的に)頭の中で作り出せるようになると、より精度を増した操縦ができるようになります。

⇒参考記事:ドローン操縦に必要な”センス”。これに近しいのは自動車の運転かも。

難しい理由03:航空法を含めた各法令を理解するのが難しい

重量200g以上のドローンは、航空法の対象になっています。

法律にしたがった飛行エリアや飛行方法が定まっており、違反すると50万円以下の罰金刑に処されます。

「そんなに厳しくないでしょ?ドローンってラジコンみたいなものでしね」

そのような甘い考えを持った方が多くいますが、実際には書類送検や逮捕されている方が多くいます。ドローンの無許可飛行で、罰金刑20万円の略式命令が出た方もいらっしゃいます。

何がOKなのか?何がNGなのか?

このあたりの境界線が分かりづらく飛行させてしまう方がいますが、法律が定められているため「知らなかった」では許されません。

違法的に飛行させた動画をyoutubeにアップして、それが証拠になって後日書類送検された事件もあります。

ドローンを飛行させるには、必然的に航空法の知識を得なければなりません。

航空法以外にも、道路交通法や土地の所有権、プライバシー権、地方自治体の条例などドローンの飛行に関わる法令も存在します。

ドローンを操縦するために、法律をまるっと理解するのが難しいと言えます。

⇒参考記事:ドローン規制&法律を知りたい!ドローン飛行のガイドライン(総集編)

結論:正しくドローンを飛行させるのは難しい

「ドローンって難しいですか?」と聞かれて私が答えるのは…

  • 思ったとおりに操作できるまでは難しい
  • 空間認識をつけるまでが難しい
  • 関連する各法律を理解するのが難しい

この3つが難しい面としてお伝えしています。ドローンを始めた方がいきなり全部はできないですからね。

時間がかかる。経験が必要。努力して理解する。

だから決して簡単ではないですし、安全に飛行させ、法律を守るなど、正しくドローンを飛行させるためには難しいことも多々あります。

ビジネス(仕事)としてのドローンの難しさとは?

「ドローンって難しいですか?」と聞かれる中で、「仕事として難しいですか?」と聞かれることも少ないながらあります。

この項目はニーズが少ないかもしれないため、さらっとした感じで難しさを書きますね。

仕事の難しさ01:相手の意向を汲み取り、意図のある撮影にする

空撮という観点でいうと、ビジネス上では「ただ撮れればいい」は通用しません。

クライアント側には様々な意向があります。

「こういうのを撮って欲しい」と言葉でのやりとりになりますが、ほとんどの場合は空撮が初めてのクライアントが多く、思っているイメージを言葉にできないことが多いです。

さらに言えば、どういう見て目になるのか、どう効果的な空撮が撮れるのかも分からないことが多いです(初めてなので当然です)。

ふんわりとした話を頭の中で噛み砕き、理解して、イメージを共有して、そして撮影する

撮影者が完成形をイメージできていない場合のクオリティというのは愕然的に低いと思います。

私はドラマの撮影やMVの撮影など監督とイメージ共有は必ずしますし、場合によっては別のアングルから撮影したほうがいいと提言することが多いです(クオリティのために私は結構言うタイプです)。

ドローンの空撮を利用する上でどう効果的に取り入れるのか、操縦者がその立ち位置にたっていなければならいからです。多少なりともディレクション要素が入っているかもしれません。

「ただ撮れる」はシャッターを押せるだけです。シャッターくらいだったら小学生だって押せます。今の時代、誰でも写真を取れますからね。

ドローンも同様です。クライアント側が望んでいるのはドローンが飛ぶことではありません。求めているのは、意図のある効果的に使用できる映像もしくは静止画です。

それを実現できるイメージや操縦技量を持ち合わせてないと、仕事としては難しいと思います。

仕事の難しさ02:各法令を遵守して許可取りが必要である

ドローンというのは航空法の対象になっており、なおかつ数年前の首相官邸事件によってイメージの悪さが付きまとっています。

ドローンを飛行させるためには、空のルールおよび地上のルールを遵守しなければなりません。航空法以外にも各法令が存在するため、ビジネス上ではクリアする必要があるからです。

企業としてのコンプライアンス遵守は、特にドローンに関しては強いです。

  • 法律に適さない飛行方法をしていて警察に通報される
  • 撮った静止画や動画が問題になり、削除する必要がある

そのようなリスクがあるのがドローンでの撮影です。

例えば企業のPR用の動画を撮ったとしても、それを使用できないとなれば対企業間で問題になります。また動画公開後に削除しなければらない場合も出てきます。

TV番組での撮影は、テレビ局側で独自の申請・審査をおこなっており、局によっては厳しくルールを設けていますね。放送後に問題にならないよう、明らかにリスクヘッジです。

法律を侵さないよう各方面の許可取りはMUSTです。

許可を取るためにどのような手続きをすればいいのか、どのような方法でクリアさせていくのか、経験値の差によって「結許可が降りる」「断られる」が分かれます。

法令遵守のもと、撮影ができるように進めていくは各所をクリアする。調整力が物をいいます。

撮影できるか出来ないかに関わるため「難しい」と言えますね。

仕事の難しさ03:安全管理が必要である

ドローンは凶器になりえます。

高速回転しているプロペラに当たれば、容易に血を流します。重量が数kgあるドローンが、100m上空から落ちてきて、人に直撃したら即入院ですし、クルマに落ちればボンネットは凹みます。

危険と隣り合わせであるドローン。

そのドローンを使用する限りは、安全管理は欠かせません。

周辺環境の把握、地上状態の把握、人員の動き、天候など、多角的に考えた上で飛行させます。さらに飛行中も、もしものことを常に想定しなければなりません。

遊びでドローンを飛行させて川に落とすのと、クライアントの現場で事故になるのとでは大きな違いです。

重力ある限り、ドローンは落ちます。

危機管理に神経をとがらして、事故の可能性を最小限までに小さくする。

周辺の人達に危険を晒し、操縦者は多くのリスクを背負っているというのも難しさのひとつです。

仕事の難しさ04:天候に大きく影響される

いつでもどこでも仕事ができるようなビジネスではありません。

雨天だったら仕事はできないですし、強風が吹いたら仕事はできません。思いっきり天候に影響を受ける仕事です。

地上のカメラ撮影でしたら雨天でも、屋内撮影はできますね。強風だとしてもカメラは回せるので問題ありません。ぶっちゃけて言うと、この差は大きいです。

天候によって仕事の有無に関わる。安定性が欠ける難しいビジネスだと思います。

仕事の難しさ05:ビジネスを構築する

本当なら最初に書かないといえないのが…、どうビジネスを構築するかです。

どのような商売でも必要不可欠ですよね。飲食店でもサービス業でも、何でもかんでもです。たぶんビジネスマンでしたら分かっているはずですので、多くを語る必要もないですね。

⇒参考記事:ドローン操縦士は儲かる?需要は?夢見る”甘いビジネス”ではない理由。

結論:金が儲かりそうという幻想だけでは難しい

いや、ドローンの仕事だけではなくて、すべてにおいてビジネスというのは難しいです。

ドローンに関して言えば、常に法律がつきまといますし、事故や逮捕というリスクを持ちますし、天候に影響されますし。

まぁあ、安易な発想をもってしまう方の「ゲヘヘへっ!金が儲かりそう!」という幻想だけでは、ビジネス(仕事)としては難しいです。

通常の会社のように、戦略があり、その上で戦術が敷かれている。そして実行できる。

ドローンに限った話ではありませんが、ビジネスセンスを持ち合わせてない限り、難しいと思います。

簡単にドローンを始める方法

さて、ドローンの難しさを書いてきましたが、とは言っても「ドローンって慣れると面白いですよ!」というのは強く伝えたいです。

ふわっと上昇させて、ふわっと直進させる。これは簡単です。

このレベルから徐々に操作方法を慣れたり、空間認識を強めたりすれば、ドローンもどんどん面白くなっていきます。

例えて言うならゴルフ。最初はボールに当たらなかったり、左右に飛んでいってしまってツマラナイでよね。でも、当たらうようになればコースに出て面白い。スコアが伸びるとさらに面白い。

ではどうやってドローンを始めればいいかと言うと、今までの経験からゲーム性を持ったドローンで遊ぶことだと感じています。

トイドローンHS177で遊びながら上達する

これ、結構マジメな話です。

トイドローンにはいろいろな種類があるのですが、その中でHS177という機種は対戦型のドローン。非常に珍しいコンセプトのドローンです。

1対1で赤外線攻撃をしながら相手を倒す。

このゲーム性をもったドローンは操縦や空間認識を強めてくれます。

対戦ということもあれば、「相手に勝ちたい」「上手に逃げたい」と人の気持ちを高めてくれます。

私は実際に対戦テストをしてみて、メチャクチャ興奮しました。

ピッピッピッというのが攻撃で、数回攻撃を受けると回転しながら墜落。本当によく出来ているドローンです。

「遊ぶ」「競う」これこそが、ドローンを楽しくさせ、なおかつ上達させる仕組みです。

レビュー記事は↓にあるので興味があればご覧ください。

⇒参考記事:【HS177レビュー】対戦型トイドローンが画期的すぎて楽しさ100倍!

下手なドローンを買うよりも、最初の「難しさ」を超えるには、これが一番の簡単な方法だと感じています。

あとがき

「ドローンって難しいの?」

そのような質問から、どこまでが簡単なのか、何が難しいのかを書いてきました。

今まで私の回答は「簡単なのは簡単なのですが、いろいろと難しいんですよ」と答えになっていない回答でした(笑。

今回のブログ記事である程度は言語化できたかなぁと。

本当はもっといろいろとあるのですが、ブログだと長くなってしまうため、それは言葉でお伝えしようと思います。

「難しいのですか?」と関心が出てきているタイミングですので、まずはトイドローンでも結構なので自分自身で触ってみるのがいいですね。

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