こんにちは、株式会社ドローンエンタープライズ 代表の早川(@hayakawa_drone)です。
ドローン飛行に欠かせないのが「風速計」です。
ドローンは飛行場所の天候に左右されやすく、特に強風には激弱です。
風が強い場合には離発着するのも難しくなり、空を飛んだとしても墜落のリスクが極端に高まります。
そのため「今は風が強いのかどうか」を測るための風速計はドローン飛行の必需品とも言えます。
- 風速計があることのメリット・デメリット
- ドローン飛行許可には必ず必要な風速計
- 3000円で購入できる必要十分な風速計
この3つを中心に、ドローンと風速計の記事を書いていきます。
ドローンを墜落をさせないために、1つは買って所持しておきたいですね。
このページに書いてあること
ドローン用の風速計は必要なのか?
結論ですが必要です。
ドローンを屋外で飛行させる場合には、1台は持っておきましょう。
ご存知の通り、ドローンは強風が吹くと
- 風に流される
- コントロールしにくくなる
- 墜落するリスクが極端に高まる
まったく良いことがありません。とにかくドローンは風に弱いです。
「どのくらいの風の強さだったら大丈夫なのかな?」と判断するためのツールが風速計になります。
一番危ないのが感覚で「今日は強い」と判断してしまうこと。人間の判断なんて、そのときの気分によって大きくブレるのは当たり前ですよね。
何百時間を飛行して慣れているひとなら、時として感覚もありますが、ほぼ大多数のひとは、日常生活で風速を考えたことはないため、まったく慣れていません。
風速計によって、その場所の風速を数値として表示させる。
数値が基準として「飛行させる」「飛行させない」を判断するのは、墜落するリスクを減らす手助けになります。
風速計があることによるメリット
メリットは「安全の獲得」です。
繰り返しになりますが、ドローンの天敵は風です。
風が強くなればなるほど
- ドローンをロストする
- ドローンが墜落する
のリスクが高まってきます。
知り合いのドローンユーザーが「ドローンを墜落させてしまった」と、墜落現場から電話をかけてきました。その電話では、風切り音がビュービューと聞こえていて…。
想像のとおり、風の強い日であり、しかも風が強くなる河川敷で飛行させていたとのこと。幸いにも怪我人はいなかったので大事に至りませんでした。
ドローンの機体が小さければ小さいほど重量がないため、風にめっぽう弱くなります。DJIのドローンでいうとMAVICやSparkといった機体は、特に注意が必要です。
風速計があることによるデメリット
デメリットは「持ち運ぶ不便さ」くらいです。
いや、それよりも、ドローンの本体自体が大きいため「風速計くらいどうでもいいサイズでしょ」と思いますね。
サッとバッグにしまうくらいなので、どうってことありません。
安全を獲得するメリットのほうが、圧倒的に重要です。
国土交通省航空局の飛行許可取得には、風速計は必要である
ドローン禁止エリアや禁止飛行方法をおこなう場合には、国土交通省航空局に申請・審査の上、許可を取得します。
その際に必ず出てくるのが風速の数値です。
飛行するためには、「風速5m/s以上では飛行させない」と条件が付けられます。
つまり、その飛行現場で風速が5m/sを超えていないかを確認しなければなりません。
どうやって確認するかは、もう想像がつきますよね?
風速計です。
ひとの感覚ではありません。「指先をペロリと舐めて、いまは風速3m/sだなぁ~」なんて数値でわかるひとは、ほとんどいないですよね。
数値が条件になっている場合には、計測しなければなりません。特に強風である場合にはなおさらです。
風速計を持っていないのに「風速5m/sを超えていない」と判断するのは危険すぎますし、場合によっては許可条件を満たしていない可能性もあります。
どの風速計を購入すればいいのか?
風速計は、この3000円~3500円ので必要十分です。
この形のデジタル風速計なのですが…
- 適度な羽と画面の大きさ
- 持ち運びがラクな軽量タイプ
- 単4電池使用
風速を計測しやすく、ドローン用の風速計としてはベターです。
1000円くらいの風速計は欠点が多かった
以前から使用していたのは、写真の右側にある黄色い風速計です。Amazonで1000円くらいでしょうか。
ユーザーのなかでは使用しているひとが多いのですが、欠点が多かったんですよね。
- ボタン電池でバッテリーがすぐに切れる
- きっちりと風向きに合わせないと正しく計測できない(精度が低い)
- バックライトがなくて夜間飛行時に不便
特に私にとってはバッテリー切れが問題でした。自動オフ機能がなかったため、いつのまにかバッテリーが切れて、飛行前日に急遽ボタン電池を買いに行くことも…。
画面も大きくて、そこそこ精度も高い
ややサイズ感はありますが、それでも軽量ですし、なにより安定性があります。
画面も大きいですし、バックライトもついているので見やすさは高いです。
なにより、以前使用していた黄色の風速計は使いたいときに使えないというストレスがあったので、単4電池で動くのはありがたい。
黄色の風速計は、風向をしっかりと合わせないと計測できませんでした。羽が小さすぎなんですよね。
上の写真のように、風が吹いている状態で同時に計測すると、3000円のはしっかりと捉えて計測しているのに、黄色の風速計は無反応という場合も…。
- 3000円の風速計:1.1m/s
- 1000円の風速計: 0m/s
上手に使ってあげないと、正しく計測できないのはやっぱり面倒です。
風速計は必要、わずか3000円~3500円で買える
ドローンを飛行する上で、風速計は必要です。
空中に浮いているのだから風に流されるのは当たり前ですし、場合によってはロストや墜落を引き起こします。
「風が強いからやめよう」という判断基準を設けるためにも、風速計は所持していたほうがいいですよね。
しかも、わずかな金額で購入できるのですから安全を引き換えにそこをケチる必要はないと思います。
あとがき
これはなかなか良い商品でした。
より安全にドローンを航行できるようにしたいですね。
以前に風速計を使った、地上と上空の風速の違いの記事も書いていたので、こっちも見てみてくださいね。